インテリジェントウェイブは第1四半期の減益を第2四半期で奪回し68%営業増益の見込みを継続

2018年11月2日 14:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■人員を拡充、クラウドサービスや最新サイバーセキュリティ製品など好調

 インテリジェント ウェイブ<4847>(東2)の2019年6月期・第1四半期連結決算(18年7月1日~9月30日、累計)は、3年がかりで取り組んできたクレジットカード業界のブランド統合に関する大型案件が終盤に入ったことなどにより、売上高は前年同期比0.7%増の23.37億円となり、営業利益は、この大型案件にかかわる契約形態の変更や新卒採用の倍増などにより、同45.1%減の0.70億円となった。純利益も同42.3%減の0.48億円となった。

 ただ、第1四半期は例年、エンジニアの拡充や新規案件推進のための費用などが先行する傾向がある。金融システムソリューション事業では、大型案件は終盤に入ったものの、既存顧客向けのシステム更改や新規案件の受注などは順調に推移しているとし、クラウドサービスは大きく拡大しているようだ。プロダクトソリューション事業でも、自社開発の情報漏えい対策ソリューションCWAT(シーワット)、導入製品の標的型攻撃の最新対策ソリューションTraps(トラップス:パロアルトネットワークス社の次世代エンドポイント製品)などが大きく伸びた。

 こうした推移に基づき、第2四半期の連結業績見通し(7~12月累計)は期初に発表した予想(営業利益は前年同期比68.3%増の3.2億円、純利益は同77.9%増の2.3億円など)を継続した。

 10月25日には、サイバーセキュリティの哲学を革新させ、「攻撃を防ぐ」から「攻撃を成立させない」考え方で、未知の攻撃からの保護も可能にしたイスラエル社製の新世代のエンドポイントセキュリティ対策製品「Morphisec」(モルフィセック)の発売を開始した。

 今期・2019年6月期の連結業績見通しは期初の予想を継続し、売上高は前期比0.9%増の107.0億円、営業利益は同60.7%増の8.8億円、純利益は同64.3%増の6.2億円、1株利益は23円56銭。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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