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東京五輪選手村を含む晴海5丁目再開発、街区の愛称が晴海フラッグに
晴海フラッグの完成イメージ(住友商事発表資料より)[写真拡大]
2020年の東京五輪・パラリンピックで選手村として使用される東京都中央区の晴海5丁目再開発で、街区の愛称が「HARUMI FLAG」(晴海フラッグ)に決まった。住友商事が10月31日、明らかにしたもので、商業施設、分譲住宅、賃貸住宅の計24棟が整備され、約1万2,000人が暮らす新しい街が生まれる。
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晴海フラッグは都心部と湾岸エリアの結節点に当たる約13ヘクタールに5,632戸の分譲、賃貸住宅と商業施設を建設する計画。東京五輪・パラリンピックで選手村として使用されたあと、新しい街として完成する予定で、住友商事のほか、三井不動産、三菱地所レジデンス、東京建物など11社が特定建築者として整備に当たっている。全体の事業完了は2024年度の予定。
住民は約1万2,000人で、子育て世帯向けの保育施設や高齢者向けの介護住宅も整備する。官民一体で直径約100メートルの中心広場を設けるのをはじめ、分譲街区にはスポーツバーや子どもプラザなど51の共用室を整備し、住民間の交流を活発にする工夫を施している。住宅棟の廊下は一般のマンションより広い幅1.5メートルとするほか、街全体に緩やかなスロープを設けるなど、バリアフリーに配慮する。
海沿いには板張りのテラスを設け、住民の憩いの場所として活用する。さらに、専用の光ケーブル網を使ったエリアネットワークで街全体のセキュリティ管理やエネルギーマネジメントを進める。小中学校も街区内に整備される。約100種、3,900本の樹木を植え、緑あふれる街並みに仕上げる。
商業施設は1万1,400平方メートルの敷地に建設する地下1階、地上3階建て。スーパーマーケットや生活支援施設が入居する計画。ほかに、分譲街区には店舗が配置され、晴海フラッグから出なくとも生活できるようにする。
現場は銀座へ約2.5キロ、東京駅へ約3.3キロの位置にあり、いわば東京の真ん中。新橋駅や虎ノ門方面へは連節バスを活用したBRT(バス高速輸送システム)の運行が予定され、利便性がさらに増す。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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