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【中国の視点】ブラジル経済:極右ボウソナロ氏の優勝で変えられるか
記事提供元:フィスコ
*10:33JST 【中国の視点】ブラジル経済:極右ボウソナロ氏の優勝で変えられるか
ブラジルの大統領選挙は28日、決選投票で極右の社会自由党ジャイール・ボウソナロ下院議員の優勝が確定した。
黒人や女性、原住民、同性愛者などを差別することを明確にしているボウソナロ氏が優勝できたことについて、ブラジル国民が変化を求めていると分析されている。ボウソナロ氏の支援者の中で、変化を求めている者は30%に上っているという統計結果が出ているためだ。また、同氏は候補者の中で唯一汚職スキャンダルがないことも優勝できた一因だと分析されている。
ブラジル経済は政治腐敗や治安の悪化などで長い間で停滞している。汚職スキャンダルがないボウソナロ氏に対する期待が高まっていることが今回勝利のポイントだと指摘されている。なお、ボウソナロ氏が変化をもたらせるとの期待から選挙期間中にブラジルの株式市場は大幅な上昇を示した。
ただ、中国の専門家は、ボウソナロ氏が「ブラジルのトランプ」だといわれているが、トランプ米大統領はビジネスマンとしての経歴を持っていると指摘。軍人出身のボウソナロ氏はブラジルで「米国優先」をコピーして改革を進めることがブラジルの国情に合わないと強調した。
なお、国際通貨基金(IMF)は7月のリポートで、2018年のブラジル経済成長予想を0.5%引き下げ、1.8%とした。原油価格の上昇や米ドル高の進行、国内政治環境の不確定性などが指摘された。《AN》
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