9月外食市場規模は悪天候で2カ月ぶりのマイナスに リクルート調査

2018年10月31日 21:50

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 リクルートライフスタイルの発表によると、9月の外食市場は、焼肉、ステーキ、ハンバーグ専業店が好調だった一方、和食料理店、フレンチ・イタリアン料理店、居酒屋などが不振だったことが分かった。

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■悪天候で2カ月ぶりに市場がマイナス

 30日、リクルートライフスタイルのホットペッパーグルメ外食総研が、9月度における「外食市場調査」の結果を発表した。首都圏・関西圏・東海圏における9月の外食市場規模は3,245億円。前月比は257億円減で4カ月ぶりの減少、前年同月比は61億円減で、2カ月ぶりの減少だった。

 前年と比較して市場規模が減少したことについては、土日祝日の合計数が2日増えたものの、「天候面で2つの台風が本州に上陸したことが影響している」と推測している。

■外食単価は今年最低を更新

 市場規模の内訳をみると、外食の実施率は75.9%で、前月比2.1ポイント減、前年同月比0.6ポイント増。外食頻度は4.21回で、前月比0.11ポイント減、前年同月比0.01ポイント減。外食単価は2,455円で、前月比54円減、前年同月比63円減だった。2018年では、外食実施率の75.9%は豪雪だった2月(73.8%)に次ぐ低さ、外食単価の2,455円は最も低かった5月(2,474円)をさらに下回った。

■焼肉、ステーキ、ハンバーグ専業店が好調

 業態別で好調だったのは、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」で市場規模は353億円、前年同月比38億円増。内訳として外食単価は3,395円で同123円増、延べ外食回数は1,039万回で同75万回増となり、全てでプラスとなっている。

 その他では、「アジアン料理店」(市場規模:66億円、前年同月比:8億円増、以下同じ)、「お好み焼き、鉄板焼き等の専業店」(60億円、6億円増)、「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」(120億円、6億円増)などが前年同月比でプラスだった。

■中華料理が14カ月ぶりにマイナス

 不調だった業態は、「和食料理店」(市場規模:475億円、前年同月比:31億円減、以下同じ)、「フレンチ・イタリアン料理店」(233億円、24億円減)、「居酒屋」(721億円、13億円減)、「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」(34億円、25億円減)など。そうした中でも、中華料理店は市場規模192億円と前年同月比9億円減となり、14カ月ぶりに市場規模が減少した。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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