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全国初!自走式配送ロボットが札幌の公道を走る
実証実験で使用された自動式搬送ロボット(画像: 発表資料より)[写真拡大]
リアライズ・モバイル・コミュニケーションズとココネットは11日、公道での配送ロボットの自動走行実験に成功したと発表した。場所は、札幌市の通称「狸小路商店街」で、公道では全国初の試み。ロボット2台を利用して、買物支援をテーマに行った。
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自動走行ロボットによる配送インフラの社会実装は、物流に関する社会問題を解決する手段として世界中で期待されている。日本で実用化されると、Eコマースの成長による配送需要増の問題や、高齢者・外国人観光客への買物支援、災害時の物資搬送などの課題解決が見込まれる。
このような環境下で、モバイルソリューション開発などを手がけるソフトバンクグループのリアライズ・モバイルと、買物弱者対策支援事業などを行うココネットは、これまでにも自走式配送ロボットの有用性や安全性などを検証してきた。
今回の実証実験では、リアライズ・モバイルが搬送ロボットの提供と自律走行システムの運用支援を、ココネットが買い物支援サービスのデモンストレーションを行った。取得した走行データを分析して、自動走行する配送ロボットの社会実装に向けた取り組みを加速させる。
実験の場となった「狸小路商店街」は歩行者専用道路のため、配送業者は通常近くに車を置いて荷物を運搬している。もし配送ロボットが使えるようになると、駐車場から店舗等への運搬の手間が省ける。また、雪が降る北海道では、大型搬送車両が進入できない雪道でも、配送ロボットならば運搬が可能となる。これにより、物流業者や買物客はもちろん、企業活動や道民の生活が格段に便利になる。運転手の人手不足にも悩む物流課題の多い北海道では、特に早期の実用化が期待される。
今回の実験は、北海道経済部産業振興局産業振興課、No Maps実行委員会、NPO法人ポロクルらが、道警や札幌市などと連携して一体的な取組を行い、わずか1カ月で誘致にこぎつけた。行政をあげて、その実現を後押ししている。
リアライズ・モバイルとココネットの両社は、今回の実証実験で得られた知見を生かして、ロボットを遠隔で操作・管理するシステムやロボットを活用した配送サービスの商用化に取り組む。今後も両社の動きに注目したい。
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