アクティオ、発電機能を持った軽散水車を開発 レンタル開始

2018年10月13日 21:06

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軽トラック散水車。(画像:アクティオ発表資料より)

軽トラック散水車。(画像:アクティオ発表資料より)[写真拡大]

 総合建設機械レンタル業のアクティオは、車両発電の軽トラック散水車を開発し、2018年夏から本格的なレンタルサービスを開始した。現在までに既に、のべ20社が導入を行っているという。

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 散水車は、地震や台風による河川氾濫・土砂災害に伴う土埃の問題、あるいは建設現場における粉塵などに対処するための特殊車両である。耳慣れない名前の通りさほど一般的なものというわけではなく、日本国内で導入されているそもそもの数も少なく、また技術的な問題として運転手の人材確保の難しさなども付きまとう。それともう一つ大きな問題なのが、一般的な散水車は大型であり取り回しがあまりよくない、ということである。

 ちなみに、従来の軽散水車は、発電機、高圧洗浄機を設置し、さらに300リットルの水タンクを搭載しなければならない都合上、軽トラックの最大積載重量(350kg)を超過していたり、あるいはノズルがフロントバンパーからはみ出していたりなど、道路法規上問題のある車両が現場に導入されているケースが業界内で散見されたという。

 そこでアクティオが開発したのが、狭隘地などでも気軽に利用することのできる、高性能な軽トラック散水車だ。名称は単に「軽トラック散水車」とだけ言う。市販はしておらず、レンタルサービス専用である。

 この軽トラック散水車は発電機、高圧洗浄機を搭載していない。水タンク(ポリローリタンク)容量は約350リットル。

 散水は前方加圧散水、後方重力散水、そして街路樹用の側方散水というのも可能だ(左側のみ)。性能はは前方散水4.3リットル/分 、後方散水6.1リットル/分、前方・後方全開で10.4リットル/分。タンクが満タンであれば30分以上全開で散水することが可能である。

 必要な免許は普通運転免許のみ。乗車人員は1名となっている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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