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暑さ対策のための散水、路面温度低下も暑さ指数は軽微な効果のみ
8月に東京都が五輪の暑さ対策のための実験として、歩道などに散水する実験を行った。その結果、路面の温度が5度あまり下がる効果が確認できたという(NHK)。
実験結果は9月26日付けで公開されているが、散水チューブを使った散水と、散水車による散水実験の2つが行われている。どちらの実験も、散水後に「暑熱環境測定システム」を用いて測定地点の地上高1.1メートルから暑さ指数(WBGT)等を測定しその効果を検証した。
その結果、散水チューブによる散水では路面温度が平均で6℃前後、最大で10℃以上下がることが確認された。いっぽうで目立った気温の変化は確認できず、暑さ指数についても軽微な減少という結果になっている。
散水車による散水については散水1回(6時)の場合で路面温度が1~4℃前後、散水3回の場合は遮熱製舗装の場合で3~5℃前後、密粒度舗装の場合で最大10℃ほど低下しているが、気温や暑さ指数については散水チューブによる散水の場合と同様軽微な変化となっている。
また、散水チューブによる散水実験測定結果では日傘のありなしでの違いもまとめられているが、日傘で日陰を作った場合は路面温度は日傘なしの場合と比べて散水ありの場合で1~3℃前後、散水無しの場合で最大8℃前後下がっている。また、暑さ指数については散水ありの場合となしの場合でともに日傘を利用することで1~2ポイントほど減少している。
この結果から、少なくとも路面温度については散水による効果が確認できる一方、暑さ指数については散水よりも日陰を作ることのほうが効果的だと思われる。
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