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新潟・奥胎内ダム、試験湛水で計画通りの放流行わず1千匹以上の魚死ぬ
新潟県は5日、建設中の奥胎内ダムで9月末に試験湛水を実施した際に計画通りの放流を行わず、下流の胎内川で無水区間が発生して1,000匹以上の魚が死んでいたことを発表した(県の発表第1報、第2報、第3報、第4報: 最終報、YOMIURI ONLINEの記事)。
計画では魚類の生息等に必要な流量を維持することになっていたが、9月25日13時頃から9月28日18時頃まで放流を停止していたという。10月2日には一般の人から川に水が流れていない旨の問い合わせがあったものの、ダム建設を担当する県の新発田地域振興局地域整備部奥胎内分所では「やむを得ない措置」だと回答していたそうだ。
その後10月4日になって魚が死んでいるとソーシャルメディアに投稿されていることを知り、現地調査で魚が死んでいることを確認。翌5日に奥胎内ダム直下から約1kmの区間を調査したところ、イワナ28匹、カジカ1,003匹、合計1,031匹の死体を確認したとのこと。
県は胎内川漁協関係者に謝罪したほか、誤った回答でダム事業の進め方に疑義を生じたとして遺憾の意を示し、監視体制強化や関係機関への周知の徹底、環境に対する意識向上のための教育強化など、再発防止に努めると述べている。
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