北海道全域停電、発電所だけでなく基幹送電線も地震直後に停止

2018年10月3日 23:06

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記事提供元:スラド

maia曰く、 9月6日に起きた北海道全域停電だが、午前3時8分の地震直後に道央と道東を結ぶ3つの基幹送電線(狩勝、新得追分、日高)が停止していた。苫東厚真火力の3機と合わせると、6つの重要設備が停止した事になる(電気新聞)。

 国際基準では1箇所の故障対応で「N-1」という基準があるが、事実上N-6の事態が起きた事になる。北電は地震直後から需給バランスを取るべく、計3回(8分、21分、25分)の強制停電(負荷遮断)を行っていたが(朝日新聞)、苫東厚真1号機が出力低下して最終的に停止した25分において、強制停電の甲斐なく全域停電に至った。

 基幹送電線の故障で道東・北見エリアの43万kWの水力発電が停止したことも大きな要素と考えられるが、今後の検証課題のようである。

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