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8月の倒産件数は5カ月ぶり増、人手不足倒産が過去最多 東京商工リサーチ調べ
東京商工リサーチの発表によると、8月の倒産件数は694件と5カ月ぶりの前年同月比プラスとなった。その中でも人手不足関連倒産は45件と調査開始以来、最も多い件数となったことが分かった。
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■8月は件数・負債総額ともに前年比プラス
10日、東京商工リサーチが2018年8月の「全国企業倒産状況」を発表した。8月度における負債額1,000万円以上の全国企業倒産件数は694件で、前年同月比8.6%(55件)増となり、5カ月ぶりに前年同月比プラスだった。また負債総額は1,212億6,800万円で、前年同月比31.2%(288億9,300万円)増となり、2カ月連続で前年同月比プラスだった。
■居酒屋などのサービス業他が3カ月連続で倒産件数増加
産業別で最も件数が多かったのは、サービス業他の203件。昨年8月の192件から5.72%増だった。居酒屋などの酒場・ビヤホール(11→18件)や、エステティック業のネイルサロン(6→9件)などが件数を押し上げ、3カ月連続の増加となった。次いで件数が多かったのは建設業の126件だが、昨年8月の142件から11.26%減で、5カ月連続の減少となっている。
増加率が目立って高かったのは不動産業で、8月の倒産件数31件は、昨年8月の15件から倍以上(106.7%増)となった。その他には、製造業(8月の倒産件数:93件、前年同月比:14.8%増、以下同じ)、卸売業(95件、17.3%増)、小売業(92件、17.9%増)などで、倒産件数と増加率が高めになっている。
■人手不足の倒産件数が過去最高を更新
人手不足関連の倒産件数は45件。調査を開始した2013年以降で最も件数の多かった2018年7月の42件を上回り、最高件数を更新するとともに、5カ月連続で前年同月比プラスとなった。内訳は、「後継者難」型が26件(前年8月:17件、以下同じ)、「求人難」型が13件(なし)、「人件費高騰」型が3件(1件)、「従業員退職」型が3件(2件)だった。
18年1月から8月における人手不足関連の倒産累計件数は272件。内訳では、最も件数の多い「後継者難」型が204件で、前年同期比25.1%増だった。次いで、「求人難」型が37件(前年同期比:60.8%増、以下同じ)、「人件費高騰」型が17件(54.5%増)、「従業員 退職」型が14件(27.2%増)となっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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