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ローソン銀行、三菱商事系から2600億円を借入へ 運転資金に
9月10日に開業し、10月15日からサービス開始を予定しているローソン銀行は5日、取締役会を開き、三菱商事100%出資子会社の三菱商事フィナンシャルサービスから総額2,600億円を借り入れることを決議した。運転資金に充てるもので、親会社ローソンの2019年2月期連結決算への影響はないとしている。
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調達する資金は金銭消費貸借契約の長期借り入れ、極度貸付契約の短期借り入れが1,300億円ずつ。ともに9月中に契約し、3月に発表した三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行などからの1,300億円のシンジケートローンとともに、運転資金に充当する。
ローソン銀行は東京都品川区大崎に本店を置き、資本金116億円。ローソンが95%、三菱UFJ銀行が5%出資している。ローソンは3月、銀行業に新規参入する計画を発表し、ATM事業を進めていた関連会社のローソン・エイティエム・ネットワークスを銀行業の設立準備会社に統合、準備会社の称号を「ローソン銀行」に変更して8月に金融庁から銀行免許を取得している。
ローソンの国内店舗は2月末現在で約1万4,000店あり、総売上高は2兆2,836億円に上る。地方銀行などと連携したローソンATMネットワークは約1万3,000台で、これを生かしたATM事業や預金、為替、インターネットバンキングなどリテール事業を進めるとしている。
新たな銀行の登場は、2011年に大和証券グループが設立した大和ネクスト銀行以来7年ぶり。小売業からの参入は2001年のセブン銀行、2007年のイオン銀行以来となる。ローソン銀行の細かいサービス内容についてはまだ明らかになっていない部分も多いが、振り込みなどの取引に応じたポイント優遇で来店につなげることなどを想定しているとみられる。
ローソン・エイティエム・ネットワークスには、ローソン以外にも多くの銀行が出資していたため、ATMの利用手数料などをローソンが独占できなかったが、ローソン銀行スタート後はローソン独自の判断で金融ビジネスを強化し、収益力を高められる。さらに、ローソンが三菱商事の連結子会社だけに、三菱フィナンシャルグループの金融技術を活用し、従来にないコンビニ運営にも道が開ける。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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