豪雨の影響あるも夏物好調で既存店は2カ月連続プラス コンビニ7月売上

2018年8月21日 08:18

印刷

 日本フランチャイズチェーン協会が7月のコンビニエンスストア売上を発表し、豪雨や台風で客足に影響があったものの、気温の高さにより夏物商材が好調だったため、既存店・全店ともに前期比プラスとなったことが分かった。

【こちらも】6月のコンビニ売上、既存店は2カ月ぶりにプラス 非食品の構成比がジワリ減少

■気温の高さで夏物が好調

 20日、日本フランチャイズチェーン協会が7月のコンビニエンスストア統計調査月報を発表した。店舗売上高は、既存店が前年同月比0.1%増の8,854億6,900万円と、2カ月連続のプラス、全店では同2.0%増の9,995億1,500万円と、65カ月連続のプラスだった。

 全国的に気温が高かったことにより、特に、飲料、アイスクリーム、冷やし麺等の夏物商材の売れ行きが好調だったという。

■豪雨や台風で既存店客数がマイナス

 来店客数は、既存店ベースで前年同月比1.8%減の14億3,689万3,000人と、29カ月連続のマイナス。全店ベースでは同0.5%増の15億9,807万人で、9カ月連続のプラスだった。梅雨前線や台風に加えて、西日本を中心とした記録的な豪雨が来店客数に影響した。

 7月の店舗数は5万5,431店で、昨年7月の5万4,836店から595店(1.1%)の増加。最近の傾向として、店舗数の増加程に客数が増えていない状況が続いていることも分かる。

■客単価は既存店・全店ともに上昇中

 平均客単価は、既存店ベースで同1.9%増の616.2円と、40カ月連続のプラス。全店ベースでは同1.5%増の625.5円となり、13カ月連続のプラスだった。

 カウンター商材やおにぎり、冷凍食品、サラダ等の中食が引き続き好調に推移しており、食品構成比を見ると、日配食品が36.6%(前年同月比0.2%増)、加工食品が29.2%(同1.4%増)と増加している一方で、非食品が29.2%(同0.3%減)、サービスが5.0%(同4.8%減)と減少している。非食品から食品へのスライドも客単価に影響を及ぼしているのだろうか。(記事:県田勢・記事一覧を見る

関連記事