ヤマハ「MOTOROiD」、世界的デザイン賞の大賞候補にノミネート

2018年7月14日 23:34

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

2017年の東京モーターショーに出品した自律するモーターサイクルのコンセプトマシーン、ヤマハ「MOTOROiD」

2017年の東京モーターショーに出品した自律するモーターサイクルのコンセプトマシーン、ヤマハ「MOTOROiD」[写真拡大]

 ヤマハ発動機が昨秋の「東京モーターショー」などに出品し人気を博した「MOTOROiD(モトロイド)」が、世界的に権威あるデザイン賞「Red Dot Award:デザインコンセプト2018」において“Best of the Best”に選ばれ、さらにそのなかからトップ3 がノミネートされる「Luminary award」の候補に選出された。

【こちらも】ヤマハ「MOTOROiD」初公開 自立する自動二輪車

 デザインコンセプト部門での受賞は、2017 年に続き2 度目、また“Best of the Best”に選出されたのは初めて。今回は世界55カ国より5640 点の応募があった。なお、「Luminary award」の発表は9月28日、授賞式当日に行なわれる。

「MOTOROiD」は、“人とマシーンが共響するパーソナルモビリティ”を目指したコンセプトモデルだ。ひと言で表現するなら「自律するモーターサイクル」といえる。このマシーンはAIによって人の顔や動作を認識して立ち上がり、ライダーのもとへやってきて、レーシーなポジションに体を預けてハンドルを握ると、ライダーのスキルや運動能力に関わらずエキサイティングなスポーツライディングを提供してくれる……そんな新世代のモーターサイクルを目指して開発したマシーン。

 知能化と自律技術を適用した高度なバランス制御を実装、マシーンが自らの状態をセンシングして重心移動によって起き上がりそのまま不倒状態を保つ。また、ドライブするライダーアクションに呼応するような反応を見せるHMI(Human-Machine Interface)機能など、さまざまな機能を備え、“移動の道具”を超えたモビリティの未来像を提案したコンセプトモデルだ。

 外観は、荒々しい切削痕が残ったフレーム、あちこちに生々しく残った車体の傷、大きく磨り減って溝も消えかかったタイヤなど、技術とデザインの共創における苦悩や葛藤のプロセスを視覚的に伝える造形とした。

 「Red Dot Award」は、ドイツの「Design Zentrum Nordrhein Westfalen(ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター)」主催による世界的な格式の高いデザイン賞で、プロダクトデザイン、コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの3 部門で、毎年卓越したデザインが選定されている。(編集担当:吉田恒)

■関連記事
自立する自動二輪車概念検証実験試作車、ヤマハ「MOTOROiD」初公開
厳しい環境・安全規制が国内販売バイク市場から、数多くの名車を駆逐する皮肉
「モンキー」生産終了でわかった、50cc原付バイクが日本で滅亡する日
名車概論/「ヤマハ歴史車両」イベントに観た、同社の基礎を担った初号機「YA-1」
歴代ヤマハの名機集結、そのデモ走行会が8年ぶりに復活。11/5に袋井テストコースで

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事