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古河機械金属、SRC造解体用の大割用油圧圧砕機「Vz-7」を7月から発売
大割用油圧圧砕機「Vz-7」。(画像:古河機械金属発表資料より)[写真拡大]
古河機械金属グループの古河ロックドリルは、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造解体用の大割用油圧圧砕機「Vz-7」を開発、2018年7月から販売を開始すると発表した。
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近年、日本国内においては、都市再開発におけるビル解体、大型プラント解体、インフラ設備の老朽化に伴う解体工事などの需要が見込まれている。現状で主流なのは鉄筋コンクリート(RC)造のビルなどの解体ではあるが、SRC造のビルや大型プラントの解体の需要も増えつつはあるという。
そこで古河ロックドリルは、解体市場向けに、油圧ショベルのアタッチメント製品として、いくつかのシリーズを投入している。小割用油圧圧砕機『Vsシリーズ』、大割用油圧圧砕機『Vxシリーズ』、多機能型鉄骨カッター『Vcシリーズ』の3タイプがあり、総称して『Vシリーズ』と呼ばれていた。
そして今回開発された「Vz-7」は、これまでのシリーズには存在しなかった、SRC造解体用の油圧圧砕機である。3次元CAD解析を駆使して設計され、高強度耐摩耗特殊鋼などの素材を採用し、強度と耐久性、耐摩耗性が高く、長寿命化が実現している。それによって、ユーザーのメンテナンスコストの低減、作業効率アップ、工期短縮が可能になるという。
Vz-7の破砕力は強大である。アーム先端にはくさび形状の先端歯があり、2本シリンダによって可能な開口幅1050mmが実現され、先端破砕力は990kN(キロニュートン。力の単位)、クラス最大級の力を誇っている。
また、アーム根元には鉄骨を切断するためのカッター刃がある。全長500mmとこれもクラス最長であり、重量鉄骨鋼材(H形鋼:H350mmx350mmx10mmx16mm)の切断も可能な破壊力を秘めている。
なお、価格は消費税別で定価1,350万円。販売目標台数は、年間20台だとのことである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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