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トルコリラの動向は追加利上げと大統領選をチェック サンワード貿易の陳氏(三井智映子)
*20:06JST トルコリラの動向は追加利上げと大統領選をチェック サンワード貿易の陳氏(三井智映子)
フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。 今週もトルコリラについてのレポートをご紹介します。トルコリラ円が大幅下落し上場来の最安値を更新しましたね。しかしその後急反発しました。その背景には23日にトルコ中央銀行が利上げしたことがあるようです。
テクニカルマイスターによると、『主要政策金利のうち後期流動性窓口金利を13.5%から300ベーシスポイント(bp)引き上げ、16.5%とした』とのことで、『トルコリラ急落に危機感が強まり、次回の政策決定会合(6月7日)を待たず、緊急利上げに踏み切った。これを受けてトルコリラ円は22円台から24円台に急反発した。しかし、25日には再び下落に転じた。急反発したものの、やれやれの売りが上値を抑えた。また、リラの押し上げには一段の利上げが必要との見方も強かった』と分析しています。
レポートでは今後の値動きについて『トルコリラ円は、安値圏で保ち合いとなろう』との見解を示しており、2つの注目ポイントを挙げています。
1つ目は追加利上げの有無についてで、『6月7日のトルコ中銀理事会で追加利上げが実施されれば、市場はこれを好感し、トルコリラは上昇に転じる可能性がある。しかし、先週の利上げが単に6月7日の前倒しであるなら、失望売りが優勢となろう』と分析しています。
2つ目は選挙でエルドアン大統領が勝利するか否かです。これについては、『6月の大統領選では、エルドアン大統領が優勢と見られており、再選となれば再び利下げ圧力を強めることが予想され、これも市場には嫌気されるだろう』との見解となっています。参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の5月28日付「トルコリラ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》
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