NTT東日本ら、AIカメラ活用した万引き防止サービス「AIガードマン」開始

2018年5月30日 17:47

印刷

サービスの概要図。(画像: 発表資料より)

サービスの概要図。(画像: 発表資料より)[写真拡大]

 NTT東日本とアースアイズは28日、AIの活用により小売業界における万引き被害の削減と店舗業務の効率化を推進することを目的に、業務提携をしたことを発表した。

【こちらも】日本MSとパナソニックが協業、犯罪対策に最先端のIT技術活用

 これに合わせて、両社は、最新型のAIカメラを活用した小売店舗向け万引き防止AIサービス「AIガードマン」を18年6月下旬から提供するとしている。

 サービスの特徴は、不審行動を検知できるAIを搭載したカメラが、来店客の不審行動(うろうろ、きょろきょろなど)を逃さず検知し、AIクラウドから店員がもつスマートフォンに検知情報(検知場所、静止画など)を通知できる点だ。

 通知を受けた店員が不審者に声がけすることで、万引き防止に活用することができるという。通常の防犯カメラでは店員や警備スタッフが映像を確認する必要があるが、人間の代わりに「AIガードマン」が不審行動を監視することで、効率的な声がけが可能になるという。

 具体的には、AIカメラが自律的に映像を解析し、万引きが疑われる不審行動を検知。検知角度、検知距離の向上したことで、従来のアースアイズのAIカメラと比較して検知エリアが約3倍に拡大したため、少ない台数で必要な範囲をカバーできるようになり導入コストが低廉化したとしている。

 AIカメラから検知した情報(検知場所、写真など)はAIクラウドを経由してすぐに店員のスマートフォンに通知されるという。また、AIクラウドのパターンファイルを更新することで、新たな万引きの手口が出現したり顧客層の変化により不審行動が変化した場合でも、AIカメラが不審行動を検知することができるとしている。

 検知数や店員による声がけの実施状況など、効果を見える化することで、声がけの継続的な取り組みに活用できるという。また、店舗からの利用方法の問い合せや検知感度の変更などの申し込みはサポートセンターで対応するとしている。

関連キーワード

関連記事