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世の夫婦を恐怖に陥れる!「あなたには帰る家がある」が普通の不倫ドラマじゃない理由
不倫した夫を許して家族として進もうとする佐藤家。だが、そう簡単にいくわけもなく……(c)TBS[写真拡大]
■不倫をテーマにエンタメ作品として描かれる「あな家」
4月期のTBS系列ドラマ「あなたには帰る家がある」が5話まで放送されており、「夫婦あるある」を超えて異常な「モンスター夫婦」がみせる修羅場に注目が集まりつつある。4話までは佐藤家に降りかかる災難が中心となっていたが、5話からは直木賞作家・山本文緒が手掛けるブラックユーモアに拍車がかかりつつある。
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■浮気発覚後、家庭内はギクシャク……
茄子田綾子(木村多江)の浮気が発覚し、妻の真弓(中谷美紀)と不仲になってしまう佐藤秀明(玉木宏)。なんとか秀明を信頼しようと家事全般を行うようになるも、真弓の怒りは簡単に収まることはなかった。秀明は綾子と直接会って今後会えないことを伝えることに成功するも、真弓はもう一度彼を信頼する自信がすぐには出なかった。
それでも真弓は両親の離婚でつらい気持ちを経験していることもあり、娘の麗奈(桜田ひより)に自分と同じ気持ちを味わってほしくないと考えて修復を決意。秀明も心から反省して修復の道を歩むことを誓うも、綾子は彼のことを簡単に離す気がなかった。
ある日、綾子は真弓が勤める会社にメンチカツの差し入れを行い「秀明さんと娘さんによろしく」と伝言を残した。綾子からの宣戦布告と取った真弓は茄子田家に直接乗り込み、彼女に直接噛み付く。これですべて決着がついたかに見えるが、綾子の夫である太郎(ユースケ・サンタマリア)が徐々に異変に気付き始める。
■地獄の家族旅行がはじまる
なんとか前を向いて進もうと考える真弓と秀明だが、麗奈は2人の間に何かあったことを察し始める。なんとか悟られないように繕おうとするも、そう簡単に不倫を無かったことにできなかった。その上、綾子からのアプローチが収まる気配もなく、2人は精神的に摩耗していく。
そこで、再スタートを図りたい秀明は家族旅行を提案。真弓もこの提案を受け入れ茨城に1泊2日の旅行へ向かうも、麗奈のSNSに投稿されている写真を発見した茄子田家は佐藤家と同じ旅館に宿泊する。真弓は何とか茄子田家を振り切ろうとするも、太郎が不倫された復讐をすると彼女に布告するのだったー。
ユースケ・サンタマリア演じる茄子田太郎は「モンスター夫」と称されているも、5話ではその名前に違わない鬼畜っぷりを発揮し始めた。不倫した秀明ではなく娘の麗奈まで毒牙に掛けるつもりだが、さらに綾子の暴走も止まる様子が見えない。「不倫」の是非ではなく「不倫する人の狂った世界」を描いているあたりは、さすが直木賞作家だと思わされる。
「あなたには帰る家がある」はTBS系列にて毎週金曜日22時から放送。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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