韓国政府と市民団体、徴用工像設置を巡り睨みあい

2018年5月2日 22:36

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記事提供元:エコノミックニュース

 韓国・釜山の日本総領事館前に徴用工像の設置を強行しようとする韓国市民団体と同所への設置は外交問題になりかねないと設置場所を歴史館にするよう求める政府、地元自治体との間でにらみ合いが続いている。

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 市民団体は日本統治時代に朝鮮半島から労務として動員された徴用工を象徴する徴用工像を日本総領事館前にメーデーの1日に設置すると従前から予告。これに対し、韓国外交部は「未来志向で日韓関係を構築する中、総領事館前への設置は外交問題に発展しかねない」と懸念を表明し、市民団体に設置場所を国立日帝強制動員歴史館が望ましい、と場所を変更するよう求めるとともに、道路管理する地元自治体にも設置を認めないよう要請していた。

 徴用工像が歴史館に設置されれば歴史資料にとどまるが、総領事館前では政治的意味合いが否めない。市民団体は「外交的礼儀より謝罪と賠償が優先だ」と設置に強硬な動きを続けている。(編集担当:森高龍二)

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