ベテラン役者たちが織り成す本物志向のドラマ、「あなたには帰る家がある」の魅力とは

2018年4月24日 07:04

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豪華キャストで贈る「あなたには帰る家がある」だが、シナリオも骨太だ(c)TBS

豪華キャストで贈る「あなたには帰る家がある」だが、シナリオも骨太だ(c)TBS[写真拡大]

■TBS系列の金曜10時ドラマに注目!

 4月期のドラマの中でも、今勢いのあるTBS系列にてまた話題をかっさらう作品がスタートしている。そのドラマとは「あなたには帰る家がある」だ。

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 本作では「家族」をテーマにしながら共働きや不倫などが中心に話が進むようだ。内容が現代的であるだけでなく、キャストも中谷美紀をはじめ玉木宏、木村多江、ユースケ・サンタマリアなど実力派がそろっている。

■「あなたには帰る家がある」のあらすじ

 結婚13年目を迎える専業主婦の佐藤真弓(中谷美紀)と住宅販売会社員の秀明(玉木宏)。2人は娘の麗奈ができたのをきっかけに結婚したが、彼女も無事受験を終えて念願の中学校へ進学を果たすことになる。やっと一息ついたかと思ったが、すでに真弓と秀明の中は冷めきっており、2人で食事することさえ遠ざかっていた。

 それでも娘のために働く秀明だが、営業成績はイマイチ。上司に嫌味を言われながらも客を相手にするが、そこに茄子田綾子(木村多江)がモデルハウスの見学にやってくる。楽しそうにモデルハウスを見学する綾子に惹かれるように、秀明は接客をはじめる。そこに夫の太郎(ユースケ・サンタマリア)がやってくるも、ネチネチと嫌味ばかりで対応に困ってしまう。

 そんな中、育児がひと段落した真弓は主婦だけの人生に少しばかり食傷気味になっていた。そこに前の職場で働いていた同僚がやってきて、職場復帰しないかと相談を持ち掛けてくる。さっそく職場復帰をしたのだが、自分が働いていたときと環境が違うだけでなく、自分もそれだけ長い時間を過ごしてしまったことを痛感する。

■秀明と綾子が出会うことで運命の歯車が狂いはじめる

 嫌々ながら茄子田との接客を続ける秀明だが、同じくして仕事でミスをしてしまった真弓。お互いに不満がたまってしまって衝突してしまう中、秀明の元に茄子田から電話が掛かってくる。その場から逃げるように茄子田の元に行く秀明だが、接待に付き合わされてお酒に酔ってしまう。

 秀明が目を覚ますと、なぜか下半身を脱いだ状態で茄子田家で酔いつぶれていた。そのタイミングで綾子が彼の元に降りてくるも、彼女は秀明に優しい声を掛けてくる。その優しさについ抱きしめてしまうも、物音がしたので秀明はすぐにその場を去る。太郎にばれて契約できないと思う秀明だったが、なぜか彼は秀明の元で契約すると言い出すのだった。

 長年家族をしていると遭遇する「あるある」をふんだんに取り入れた本作。些細なことから夫婦ケンカが起こってしまうシーンや亭主関白な姿を見せる太郎の姿など、主に女性層から多くの共感を得ているようだ。中でも秀明を惑わそうとする綾子の存在は大きく、今後の展開に一波乱巻き起こしてくれるだろう。

 「あなたには帰る家がある」はTBS系列にて毎週金曜日22時から放送。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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