日米両国は貿易不均衡にどう対処するのか?

2018年4月18日 16:09

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記事提供元:フィスコ


*16:09JST 日米両国は貿易不均衡にどう対処するのか?
 18日発表の日本の3月貿易収支は7973億円の黒字となり、黒字額は市場予想の4992億円程度を上回りました。3月の輸出は前年比+2.1%の7兆3819億円、輸入額は−0.6%の6兆5845億円でした。この結果、2017年度の日本の貿易収支は2年続けて黒字となり、+2兆4559億円となりました。

 市場関係者が注目していた3月の対米貿易収支は輸出1兆3559億円、輸入7328億円で+6231億円。2017年度の対米貿易収支は速報ベースで7兆356億円の黒字でした。日本の対米黒字額は2009年度に3兆2210億円まで減少したものの、2015年には近年最大となる7兆1650億円まで増加しています。

 日本の対米黒字額は米国の景気回復に連れて増加する傾向があります。トランプ大統領は大規模減税によって米国経済が改善しても、その結果として日本の対米貿易黒字が大幅に増えてしまうことを懸念しているはずです。今回の日米首脳会談では二国間の貿易問題について議論されるようですが、貿易不均衡をどのようにして是正していくのか注目したいところです。《MK》

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