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設定・ストーリーは完璧!月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」がフジを変える?
大物俳優の貫禄なんて跳ね除ける徹底したどんでん返しが魅力(c)フジテレビ[写真拡大]
■フジのレッテルをはねのける魅力を持つ「コンフィデンスマンJP」
4月9日からスタートしたフジの月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」。「キサラギ」や「リーガルハイ」で知られる吉沢良太が脚本に関わり、コメディ全開の内容になっている。
従来の月9には恋愛要素が欠かせないイメージだが、本作においてそういった旧態依然の月9臭は皆無。キャストも脂がのっている長澤まさみや東出昌大、そしてベテランの小日向文世が主演を務めるなど、かなり本気で攻めているのがわかる。
■「コンフィデンスマンJP」1話のあらすじ
ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)はコンフィデンスマン(信用詐欺)を行っている3人組。時には仲間を募って地下に巨大カジノを作り上げ、大規模な詐欺まで働いているのだ。金のためなら仲間になった悪党さえもだまして利益を出す彼らは敵なしだった。
そんな3人は次の標的として、「日本のゴッドファーザー」と呼ばれる赤星(江口洋介)が持つ裏金を奪おうとする。ボクちゃんは足を洗うと言って参加しなかったが、ベテランのリチャードとダー子だけでは敵わなかった。その上、リチャードは赤星の手下に痛めつけられてしまい、窮地に追いやられる。
育ての親同然のリチャードが痛めつけられたことを知ったボクちゃんは、意を決して赤星をだます作戦をダー子と決行する。とにかく「信用」と「仲間」を大事にする赤星をだますため、2人は本物の客室乗務員とパイロットになりすまして接触。ついに信用を勝ち取り、赤星の懐に入り込む。
しかし、赤星はその言葉とは裏腹に、誰のことも信用していなかった。赤星の金を運ぶ空路にて、2人は赤星に問い詰められてしまう。だが、その赤星の態度を見抜いていたダー子は見事彼を出し抜き、多額の裏金をせしめるのだった。
■どんでん返し&笑いのエッセンスが見事にミックス
堂々のスタートを切った「コンフィデンスマンJP」だが、視聴率はギリギリ2桁に届かない結果となった。しかし、数値からは見えない仕掛けが多く見受けられ、非常に完成度は高いと思われる。
冒頭はいきなり詐欺映画の代名詞ともいえる「スティング」をモチーフにした設定からスタート。ファンなら思わずニヤリとする物語になっており、さらに後半では赤星だけでなくダー子・ボクちゃん・リチャードの間でさえ騙し合いが行われていたことが発覚。この見事なだまし討ちに多くの反響が寄せられている。
また、合間に挟まれる小粋なジョークも秀逸。特に長澤まさみがハニートラップだけ下手という設定は、ギャップもあって笑いを誘ってくれる。
非常に完成度が高いと言える本作だが、フジテレビの月9という先入観を無くして見てみてはいかがだろうか。「コンフィデンスマンJP」はフジ系列にて月曜21時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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