超小型光学式プラネタリウム「MEGASTAR-Neo」、大平技研が開発

2018年3月28日 17:58

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MEGASTAR-Neo。(画像:大平技研発表資料より)

MEGASTAR-Neo。(画像:大平技研発表資料より)[写真拡大]

 大平技研は、業務用の超小型光学式プラネタリウム機器「MEGASTAR-Neo(メガスター・ネオ)」を開発し、その1号機を石川県金沢市の銀河の里キゴ山(キゴ山ふれあい研修センター)に納入したと発表した。

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 超小型の機器であるので、対応するプラネタリウム館も小規模から中規模程度、ドーム直径にして5メートルから15メートルくらいまでとなる。なお、重量もわずかに33キログラム(さらに上下に分割することも可能)であるので、人間ひとりでの運搬も可能だ。

 投影光学系を新開発し、また最新鋭の超高輝度LEDを採用することにより、直径320ミリメートルというウルトラコンパクトサイズが実現された。同社のメガスターシリーズの同等機種であるMEGASTAR-IIB(生産終了品)を輝度でしのぎ、シャープな星空を映し出す。

 投影恒星数は基本は100万個であるが、1号機は特別仕様で500万個の投影が可能な機体になっているという。

 軽いと何がいいかというと、取り回しがいいのは当然のことだが、通常の専門大型機器では不可能である、一般向けの宅配便でも運送が可能なのである。現場でのメンテナンスが容易なだけでなく、修理対応などの際にも迅速な輸送対応が可能となる。

 基本的にはデジタルプラネタリウムとの併用を前提としており、それと連動することで、学習用途からエンターテイメント、リラクゼーションまで様々な用途に対応する。

 なお、3月25日には銀河の里キゴ山でプラネタリウムのリニューアルセレモニーが開催され、金沢市内の小中学生からの愛称募集公募の結果として、1号機のニックネームは「ほしたまごん」に決定されたという。

 キゴ山のプラネタリウムは4月1日のリニューアルオープンを予定している。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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