東京メトロ、丸ノ内線に新型車両「2000系」導入 2019年2月から

2018年3月27日 07:34

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丸ノ内線新型車両2000系のイメージ。(画像:東京メトロ発表資料より)

丸ノ内線新型車両2000系のイメージ。(画像:東京メトロ発表資料より)[写真拡大]

  • 車内のイメージ。
  • 新型車両「2000系」。

 東京メトロは、これまで約30年に渡って運用されてきた丸ノ内線02系に代わるものとして、新型車両「2000系」を導入すると発表した。2019年2月に運行開始、2022年度までに53編成318車両を導入する予定とのこと。

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 新しい車両は銀座線1000系で培った技術をさらに発展させたもので、車体カラーにはグローイング・スカーレットを採用、画像に見られる通り斬新なデザインとなっている。

 導入時期は2019年となる予定だが、日本の地下鉄では初の採用となる無線式列車制御システム(CBTC)もこの車両で実装される予定である。当該の機能は、遅延の回復などに効果がある。この車両でCBTCの試験運用を行い、その後の本稼働に向けた準備を進めていくという。

 車両のデザインは、鉄道車両デザインを数多く手掛けているインダストリアルデザイナー福田哲夫氏・福田一郎氏によるもの。車体デザインには、グローイング・スカーレットと丸ノ内線の代名詞である「サインウェーブ」が織り込まれている。

 内観は開放的な車内空間を演出する球面形状の天井パネルを採用、車端部の窓には、東京メトロで初となる丸窓を採用した。

 単に見栄えがよくなるだけではなく社内環境も改善される。冷房装置の能力は既存の1.4倍になり、一人当たりの座席幅は拡大、クッションの坐り心地も向上する。連結面や座席横仕切り、荷棚などは透明な強化ガラスになり、車内の見通しを改善する。

 一編成6両すべての車両にフリースペースが設置され、無料Wi-Fiも設置。携帯電話などの充電が可能なコンセントも東京メトロとしては初めて各車両に二口設置される。

 また、車両のエコロジー性も向上する。永久磁石同期モーターや最新の制御装置により、現行の車両と比べて消費電力は約2割削減。照明もLEDに切り替わるため、明るさを維持しながらも電力量は削減となる。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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