米サンフランシスコ、人間が自律走行車を攻撃で事故

2018年3月11日 18:15

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記事提供元:スラド

米国・カリフォルニア州では、今年に入ってから自律走行車のかかわる7件の事故が州交通局(DMV)に報告されているが、そのうちサンフランシスコで発生した2件の「事故」は人間が自律走行車を攻撃するものだったという(Los Angeles Timesの記事The Guardianの記事Ars Technicaの記事The Next Webの記事)。

2件の事故はいずれもGM傘下Cruiseの自律走行車(Chevrolet Bolt EV)が停止中に人間の攻撃を受けたものだ。1月2日の事故(PDF)では、自律走行モードで青信号の交差点を右折するため、歩行者の横断が終わるのを待っていたところ、道の反対側から信号無視して横断してきた別の歩行者が自律走行車の左後部に体当たりしたという。これによる負傷者は出ていないが、左側のテールライトが破損したとのこと。また、1月28日の事故(PDF)はマニュアル走行モードでタクシーの後ろに停止したところ、タクシードライバーが車から降りてきて助手席側の窓をたたいたという。これによりひっかき傷ができたものの、負傷者は出なかったそうだ。

カリフォルニア州では人間のドライバーが乗車しない自律走行車の公道テストが4月から認められるようになるなど、アリゾナ州と並ぶ自律走行車の一大実験地となっている。自律走行車の公道テストは届け出をすれば実施できるが、テスト中に発生した事故は軽微なものであってもDMVへの報告が義務付けられる。一方、2件とも警察への通報は行われておらず、攻撃の動機は明らかになっていない。なお、その他5件の事故も軽微なもので、警察への通報が行われなかったものや、通報しても警察が出動しなかったものもあるようだ。

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