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幼少期の玩具が理系脳をつくる 米国の研究
●知育玩具の有益性は男女差なし
米国のコロラド大学とカールトン・カレッジの共同研究によると、空間認識能力を必要とする玩具を使用することにより、科学の分野における能力の向上が見られることがあきらかになった。就学前の子供たちがブロックなどの組み立て式のおもちゃで遊び、空間認識力を培うことで、成長後に科学、技術、工学、数学の分野の能力発達が認められたものである。
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さらに、就学前の知育玩具の使用による能力の発達には、男女差がなかったこともあきらかになった。研究結果は科学雑誌「Geosphere」に掲載されている。
●地質学専攻の学生を対象に研究調査
調査研究は、地質学を専攻する学生345人を対象に実施された。学生たちが受けたテストは、イメージのなかで物体を回転させる問題や空間推論に関するものであった。また、高校までに受講した理系の授業数、幼児期の玩具、学習を続ける動機などの項目も詳細に調査している。
すべてのデータを分析した結果、学生たちの能力の差違は幼少期の玩具に起因していることが判明した。つまり、子供の頃に組立式の玩具とある種のコンピュータゲームで遊んだ生徒の点数の高さが顕著になったのである。
また、男子生徒は女子生徒よりも総じて得点が高かったが、組立式の玩具や特定のゲームで遊んだ生徒については男女差はなかった。
●就学後に同様の玩具を与えても効果はなし
研究チームのリーダーであるアン・ゴールド教授によると、小学校入学後の生徒たちに授業時間に組立式の玩具を与えても能力の差違は生じなかった。つまり、就学前の幼少期、学校外での遊び方がその後の能力の成長につながると推測される。
しかし、幼少期に培ったこうした能力も、就学後に教育によって向上させていかなくては意味がない。ゴールド教授によると、科学の分野における能力の向上努力も大学進学前に行われることが必須だという。
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