なまり英語も翻訳、日本語対応翻訳デバイス「TranSay Touch」登場

2018年2月7日 21:28

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 クラウドファンディングKickstarterに、日本語対応の翻訳デバイス「TranSay Touch」が登場した。この翻訳機は日本を含む32カ国の言語だけでなく「なまり英語」といった地域による違いにも対応している。すでに資金調達目標額を達成しているが、2月末までは継続して出資を受け付けている。

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■海外旅行や急な出張の心強い味方になる可能性も

 TranSay Touchは縦133mm×横43mm×厚さ11.2mmと、手のひらに収まる小型レコーダーサイズ。これに240×320 QVGAのタッチパネルディスプレイが搭載されている。ディスプレイで翻訳したい言語を選択して話しかけると翻訳してくれる。話しかけた言葉と翻訳結果はディスプレに文字で表示され、翻訳後の言葉はTranSay Touchが喋ってくれる。

 なぜデバイスに話しかけただけでこれらの翻訳が実現するのだろうか。TranSay TouchはSIMカードを挿して利用するタイプの翻訳機だ。話しかけた言葉をクラウドサーバー上の人工知能が翻訳する仕組みのため、多数の国・地域の翻訳が可能となるようだ。公式の説明では4G LTE SIMカードまたはワイヤレスルータとのWiFi接続が必須のため、インターネットの接続環境下でないと使えないので注意が必要だ。

 さらにTranSay Touchは、招待コードを使いトークグループを作成しトランシーバーのように扱うこともできるという。TranSay Touchを持った者同士はトークグループで会話ができ、さらにこの時も受信する側が選択した言語でのテキスト翻訳に対応する。つまりTranSay Touchを通して相手から「Hello」と話しかけられた場合、聞こえてくる音声は英語だが、こちらのTranSay Touchを日本語に設定しておくことでディスプレイには「こんにちは」が表示されるというわけだ。

 この商品はクラウドファンディングKickstarterにて、2122香港ドル(約3万円)から購入できる。サイトの説明では、出資は2月28日までとなっており、発送は3月開始予定とのこと。海外に行く機会の多い人、日本国内でも外国人と触れる機会の多い人は検討してみてはいかがだろうか。

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