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鹿島、日触媒、A&Dなど/本日の注目個別銘柄
<1812> 鹿島 1066 -59大幅続落。東京地検特捜部がゼネコン4社を独占禁止法違反の疑いで家宅捜索する方針を固めたと前日に伝わっていることが引き続き売り材料視された。課徴金計上による特別損失の計上、来期ガイダンスのコンサバ化などが意識される格好にも。また、UBS証券では同社の投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げ、利益は16年度で既にピークアウトした可能性が高いと指摘。
<4114> 日触媒 7540 -520大幅反落で一時下落率トップ。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価も9500円から8300円に引き下げている。主原料価格の上昇が顕在化しているなか、主力製品の高吸水性樹脂のグローバル需給バランスや競争環境は想定ほど回復に向かっておらず、原料高を打ち消して余りあるほどの値上げを行うことは難しい環境にあると考えているようだ。
<7552> ハピネット 2077 +32買い優勢。前日に業績修正を発表、SRAとの訴訟控審判決に伴って特別利益を計上、今期最終利益は従来予想の25億円から32億円に上方修正している。ただ、東京高裁の判決内容はすでに伝わっており、特別利益の計上は想定通りと捉えられる。営業利益予想を据え置きとしており、短期的な出尽くし感が先行。ただし、上半期の大幅増益決算から、本業ベースでの上振れ期待は高くプラス圏を回復する展開に。
<6849> 日本光電 2748 +166大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も2630円から3190円に引き上げていることが買い材料視された。国内病院の設備投資回復、新製品効果、国内販売体制の強化などによって、今期営業利益は会社計画を達成、来期、再来期は2ケタ営業増益と予想している。来年4月の診療報酬本体の改定率は前回を上回るプラス改定となる可能性が高いと。
<2461> ファンコミ 904 -59大幅続落。先週末に発表した11月の月次動向などが引き続きマイナス視されたようだ。11月の売上高は前年同月比7.9%減、10月は同2.8%減と14カ月ぶりにマイナスに転じていたが、さらに減少率は拡大する格好になっている。CPA型アドネットワーク事業の売上高も11月はマイナスに転じる。940円レベルの下値支持線を割り込み、見切り売りが加速する形になっている。
<8905> イオンモール 2253 +86大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」、目標株価も2090円から2560円に引き上げ。国内モール既存店と新生OPAを中心に収益安定化の兆しがあり、来期の営業利益成長率が高い同社はセクター内で相対的に選好されやすいと。また、21.2期以降は減益に転じると考えていたが、リニューアル効果などで中期での緩やかな改善との見方に変更。
<3696> セレス 2211 -37後場に入って切り返すも利食いに押される。11月10日には、子会社マーキュリーが仮想通貨のマイニング事業を開始するとリリースしていたが、11月末より「NEM」、12月中旬より「Waves」がマイニングを開始したと発表している。仮想通貨の価格上昇が続き、仮想通貨関連銘柄も人気化している中、格好の手掛かり材料として捉えられたが、足元の上昇に対する利食いが強まる展開に。
<7745> A&D 840 +76大幅続伸。電気自動車関連の一角として人気化する展開になった。同社は次世代電池の評価試験装置などを手掛けている。トヨタでは、2020年頃までに全車種に電気自動車やハイブリッド車などの電動モデルを設けると発表、電動化の動き一段の加速化が見込まれる状況となっている。本日もEV関連の中小型株で値を飛ばすものが多く見受けられた。
<9831> ヤマダ電機 614 -18続落。メリルリンチ日本証券では投資判断「アンダアーパフォーム」でカバレッジを再開、目標株価は500円としている。ネット小売業への売上流出が進行すること、利益成長を支えてきた粗利率改善に余力が少ないこと、家電販売に替わる新たな成長源が育っていないことなどをネガティブ視。今後3年の営業利益は年率で約1%のマイナス成長と予想しているようだ。《WA》
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