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サンワテクノス Research Memo(4):スマホ、自動車、半導体、産業機械等、広範囲にわたり設備投資が活況
*09:03JST サンワテクノス Research Memo(4):スマホ、自動車、半導体、産業機械等、広範囲にわたり設備投資が活況
■業績の動向
1. 2018年3月期第2四半期決算の概要
サンワテクノス<8137>の2018年3月期第2四半期決算は、売上高67,348百万円(前年同期比34.7%増)、営業利益1,773百万円(同63.9%増)、経常利益1,951百万円(同76.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,359百万円(同78.0%増)と大幅増収増益で着地した。売上高と純利益は第2四半期累計期間(中間期)ベースでの過去最高を更新した。
同社は第1四半期決算発表時に第2四半期予想を上方修正したが、売上高、利益各項目ともに、その修正予想をさらに上回った。期初予想との比較では売上高で9.5%、営業利益で14.4%の上振れとなった。
同社の業績は2017年3月期の下半期から急激に回復し、特に第4四半期には売上高が400億円に迫り、四半期ベースでの過去最高を記録した。2018年3月期に入ってもその流れが継続していることが、好決算の大きな背景として存在している。
今第2四半期決算が大きく伸長した直接的かつ主たる要因は、同社のコア事業が関連する産業用エレクトロニクス・メカトロニクス業界が活況を呈したことだ。同業界の需要のけん引役はスマートフォン、自動車、半導体、産業機械など広範囲にわたっている。前述のように、同社は電機・電子・機械という3つの異なる分野にまたがって事業を展開しているため、こうした広範囲な需要拡大を自社の業績拡大に着実につなげることができた。
同社は2018年3月期の業績予想の前提となる為替レートを110円/ドルとしていた。今第2四半期の実績は112円/ドルだったため、円安メリットが今第2四半期の業績に反映されている。その影響額は売上高で約16億円、営業利益で約0.7億円とされており、今第2四半期の業績伸長が、主として実体的な需要拡大によってもたらされたものであることがわかる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《TN》
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