Jリーグ 来季へ向けて各クラブ続々と指揮官決定へ  

2017年12月6日 17:48

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 川崎フロンターレの劇的な逆転優勝で幕を閉じた2017年のJ1リーグ。既に各クラブとも来季へ向けての準備を進めており、特にシーズン終盤より、複数のクラブにおいて指揮官となる監督について様々な動きが目立っている。

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■高い実績を誇る名将の復帰も

 今季J1に昇格し、悲願ともいえる残留を果たしたコンサドーレ札幌は2018年シーズン、新たに前浦和レッズ監督のミハイロ・ペトロビッチ氏を迎えて戦う。シーズン中盤まで降格圏に沈んでいたものの、途中加入のジエイの活躍などもあり最終的に過去最高タイとなる11位という結果を残した。常勝軍団を率いた名将と共に、J1定着、さらにはその先へと果てしなく目標は膨らんでゆく。

 ガンバ大阪もこれまで5年間監督を務めた長谷川健太監督が退任し、長きに渡って日本での指導経験のあるレイビー・クルピ氏が就任することが決定済みだ。同じ関西の雄、セレッソ大阪で多くの若手を鍛え上げたクルピ監督により、今季10位に沈んだ名門・ガンバがどう生まれ変わるか、大いに注目される。

 他にも清水エスパルスの小林伸二監督、またサンフレッチェ広島のヤン・ヨンソン監督の今季限りでの退任も発表されており、辛くもJ1に踏み止まった両クラブの来季の建て直しは、今後決定となる新監督の手に委ねられる。

■J2への降格の3クラブも

 来季よりJ2に降格となった3チームも既に指揮官は決まり、始動している。5年ぶりJ2降格となったヴァンフォーレ甲府は残り3節を残した時点で吉田達磨監督の続投を発表。その後、降格が決まってしまったものの、最終節は仙台を降すなど意地を見せた。来シーズンに向けクラブ、選手、そして甲府サポーターは一丸となりJ1復帰を目指す。

 アルビレックス新潟もシーズン終盤において、新たな指揮官の就任が伝えられている。今季途中より指揮を執った呂比須ワグナー監督は退任し、かつてジュビロ磐田で優勝の実績を持つ鈴木政一氏が内定している。シーズン最終盤に4連勝と、それまでの不振が嘘のような戦いぶりをみせた新潟、14年間守り続けたトップカテゴリーを離れるも、新監督のもとJ2から巻き返しを図れるか。

 最終節で川崎フロンターレに0-5と大差で敗れ、最下位で2017年シーズンを終えた大宮アルディージャは、12月4日に石井正忠監督の契約更新が決まった。石井監督は今季、残り3節を前に電撃的に就任するも、3試合で無得点・8失点と結果を残すことが出来なかった。

 開幕から6連敗を喫し、途中、もはや「お家芸」とも呼べる監督交代をシーズン中に2度敢行したが奏功することなく、2季ぶりのJ2降格となった大宮。鹿島での優勝経験を持ち、クラブOBでもある石井監督ではあるが、低迷の真っ只中にいるアルディージャを再び浮上させることは決して簡単ではないだろう。  (記事:佐藤文孝・記事一覧を見る

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