関連記事
スマートスピーカー、認知6割も所有1% 購入希望は14% マクロミル調査
株式会社マクロミルは音声認識デバイス、スマートスピーカーについて、消費者の認識調査を実施、その結果を公表した[写真拡大]
今年秋になって音声認識で機器を操作するスマートスピーカーが次々とリリースされている。10月上旬には、LINE社の「Clova WAVE」とGoogle社の「Google Home」が、11月にはAmazon社の「Amazon Echo」が発売開始となった。
【こちらも】アマゾン、スマートスピーカー「Echo」を国内で発売 対応スキルは250以上
11月21日、株式会社マクロミルは消費者のスマートスピーカーに対する認識に関する調査の結果を公表した。この調査は今年10月下旬に全国の20~59歳の男女1000人をサンプルにインターネットを経由して実施されたものである。
調査結果によれば、スマートスピーカーを「すでに保有している」が1.1%、「どのような製品か知っている」が22%、「名前は聞いたことがある」39%で、これらを合計すると62%がスマートスピーカーを認知していることになる。調査対象者の全てについてスマートスピーカーについて説明をした上で、スマートスピーカーの購入の希望について質問したところ、「是非購入したい」が1.8%、「やや購入したい」が11.9%で、両者を合わせると13.7%となり、これに既に「保有している」1.1%を合計しても14.8%のみが購入への希望をもっているにとどまった。
「スマートスピーカーの流行予想」について尋ねたところ、「絶対に流行る」が2.6%、「流行りそう」が37.3%、「あまり流行らなそう」が52.7%、「絶対に流行らない」が7.4%となり、「絶対に流行る」と「流行りそう」の合計は39.9%で半数に満たず、「流行らない」の合計が6割を超えており、現段階では消費者のスマートスピーカーへの関心は極めて薄いと言える。
スマートスピーカーで魅力を感じる機能について質問したところ、「音楽を再生する」に魅力を感じると答えた者が60.3%と最も多く、「天気やニュースを読み上げる」が51.1%、「スマート電気(照明、エアコン、テレビ、等)の操作」が49.7%、「タイマーを設定する」が47.7%、「メモをとる/メモを読み上げる」が47.0%の順になっている。
この調査結果からは消費者のスマートスピーカーへの関心は極めて薄く、普及する見込みは極めて低いと考えられる。しかし、インターネットの登場の際も、これに当初から強い関心を示していたのは少数派であったことも考慮すると、ある程度の普及段階で消費者の認識にも変化が生じることも予想される。現段階では発売開始から数ヶ月も経っておらず、スマートスピーカーの普及については未だ不透明であると言える。(編集担当:久保田雄城)
■関連記事
・AIスピーカー、ヒアラブル端末市場 2022年に450億ドル規模に達する予測
・アップルがスマートスピーカー「HomePod」を発表
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク