藤商事 Research Memo(5):無借金経営で手元キャッシュは200億円を超え、財務の健全性は高い

2017年11月27日 15:35

印刷

記事提供元:フィスコ


*15:35JST 藤商事 Research Memo(5):無借金経営で手元キャッシュは200億円を超え、財務の健全性は高い
■業績動向

2. 財務状況と経営指標
藤商事<6257>の2017年2018年3月期第2四半期の総資産は前期末比5,065百万円増加の62,435百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金・有価証券が2,851百万円、受取手形及び売掛金が3,293百万円、棚卸資産が402百万円増加した。固定資産ではパチスロ機専用の新工場が8月に竣工したことに伴い、有形固定資産が344百万円増加した一方で、長期前払費用が1,077百万円、投資有価証券が445百万円それぞれ減少した。

負債合計は前期末比4,329百万円増加の14,489百万円となった。買掛金が3,637百万円、未払法人税等が1,123百万円増加したことによる。また、純資産は前期末比735百万円増加の47,946百万円となった。剰余金の配当853百万円、自己株式の取得1,157百万円の支出があったが、四半期純利益の計上2,706百万円で賄った。

経営指標を見ると、自己資本比率は負債の増加額が大きかったこともあり前期末の82.3%から76.8%に低下したものの、有価証券も含めた手元キャッシュは25,249百万円と豊富で有利子負債もないことから、財務の健全性は極めて高いと判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《MH》

関連記事