独ネットワーク庁、リモートから周囲の音聞ける子供向けスマートウォッチ禁止

2017年11月21日 11:14

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記事提供元:スラド

ドイツ連邦ネットワーク庁は17日、周囲の音をリモートから聞くことのできる子供向けスマートウォッチの販売を禁止することを発表した(プレスリリースheise onlineの記事SPIEGEL ONLINEの記事The Guardianの記事)。

対象となるのはSIMカードを搭載した子供向けスマートウォッチで、保護者がアプリから設定を行うことにより任意の電話番号から接続して子供の周囲の音を聞くことができるものだという。これによりスマートウォッチを装用している子供や周辺の人に知られることなく会話を聞くことが可能になるため、ドイツでは使用が禁じられている違法な送信システム(盗聴器)扱いになるとのこと。

連邦ネットワーク庁ではこのようなスマートウォッチの販売を禁ずるほか、購入者に対しては破壊してその証明を送るように求めている。また、この機能は学校の教室で使われることも多いため、教師にも注意を払うよう促す。なお、ドイツの法律では他の物品に偽装した隠しカメラや隠しマイクの所有・製造・販売・輸入が禁じられており、違反者には最高25,000ユーロの罰金が科せられるとのことだ。

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