10日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と5日続伸、1年11カ月ぶり高値

2017年11月10日 17:07

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記事提供元:フィスコ

*17:07JST 10日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と5日続伸、1年11カ月ぶり高値
10日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.88ポイント(0.14%)高の3432.67ポイントと5日続伸し、2015年12月以来、終値ベースで約1年11カ月ぶりの高値を更新した。上海A株指数も上昇し、5.11ポイント(0.14%)高の3594.97ポイントで取引を終えている。

政策などを追い風に保険株が上昇し、全体相場をけん引した。高値警戒感から指数は利食い売り先行で始まったものの、後場にはプラス圏に浮上している。インターネット通販の一大商戦日である「シングルデー」を翌日に控え、消費関連株などが買われたことも相場を支えた。

保険株をめぐっては、足元の株式市場の好調が支援材料。投資収益の増加が意識された。また、中国政府が9日、金融業界の外資参入規制を緩和する方針を示したことも追い風。市場関係者の間では、「規制緩和によって中国保険市場の構造改革が進み、国内外の保険会社による優位性補完が期待できる」との声が聞かれた。個別では、新華人寿保険(601336/SH)が8.9%高、中国平安保険(601318/SH)が5.4%高、中国人寿保険(601628/HK)が3.8%高と軒並み大きく上昇した。

「シングルデー」関連では、家電が高い。四川長虹(600839/SH)が2.1%高、青島海爾(600690/SH)が1.3%高で引けた。また、白酒メーカーの貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)も4.3%高の677.95人民元で引け、今月6日に付けた上場来高値を切り上げている。同社をめぐっては、「シングルデー」を控えた予約の段階で販売好調が伝わっていた。
外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が0.57ポイント(0.16%)高の352.84ポイント、深センB株指数が3.97ポイント(0.32%)高の1242.07ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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