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ロンドン交通局、乗客の追跡情報販売し3億2200万ポンドの収益得る計画
あるAnonymous Coward曰く、 2016年末ロンドン交通局(TfL)は、ロンドン地下鉄利用者の活動状況を把握して混雑などの改善を図る目的でスマートフォンの無線LAN機能を利用したユーザーの追跡調査を行った。スマートフォンが発する無線LAN信号のMACアドレスを利用して追跡を行う仕組みで、ロンドン地下鉄の公共WIFiを使ったかどうかなどに関係なく、スマートフォンやタブレットの無線LANが有効になっていればもれなく調査対象になるという。最初の1か月間の調査では560万台のスマートフォンが対象になったと見られる(GIZMODO、SkyNews、WIRED、Slashdot)。
そしてTfLはこのような追跡を定常的に行うことを検討しており、地下鉄利用者の位置情報を収集し、第三者に売却することによって3億2200万ポンドの収益を得ることも考えられているという。その上でTfLのプライバシー保護はどうなっているのかが課題になっているようだ。
ロンドン地下鉄では9月15日にテロがあったばかりだが、警察や治安機関などがTfLが収拾した利用者データの開示を求めてきた場合、公的機関に追跡情報は開示されるのかという問題については、TfLは法的な理由のためにTfLが収集したデータを共有することができないとして開示されないと回答している。ただし、これは昨年行われた試験的な調査のデータに限ってのことで、将来、新たな調査が定常化した場合はどういう運用がされるかは未知数であるようだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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