ファーストリテ、平田機工、ネクソンなど/本日の注目個別銘柄

2017年10月6日 16:05

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記事提供元:フィスコ


<6258> 平田機工 11450 +410大幅反発。みずほ証券は投資判断を新規に「買い」、目標株価を15000円としている。市場拡大が期待されるOLED、半導体、FPD、xEV向けに競争力の高い製品を有しているため、こうした製品群の売上成長とともに、利益率を向上させていくことが可能と考えているようだ。また、株式上場後は1ケタ台の営業利益率であったが、17.3期はOLED製造装置の寄与で初めて2ケタを記録、今後も収益率向上が続くと予想。

<6474> 不二越 647 -14反落。前日に第3四半期決算を発表。累計営業利益は118億円で前年同期比35.5%増、6-8月期では41億円で同80%増益となっている。産業用ロボットや油圧機器などの中国販売拡大が増益決算の背景に。直近四半期で増益率は拡大しているものの、据え置きの通期予想は前期比43.6%増益であり、依然として累計増益率は低い状況にある。上振れ期待までは高まらず、目先の出尽くし感が先行する展開のようだ。

<6203> 豊和工 1347 +300ストップ高。ブラックロック・ジャパンが5日付で提出した大量保有報告書によると、同社株式の保有比率が6.61%となり、新たに5%を超えたことが判明。大手投資会社の大量保有が今後の期待を抱かせる形になっている。また、東京市場連休明けの10日には、北朝鮮の労働党創建記念日が予定されており、新たなミサイル発射などの地政学リスクの高まりを思惑視する動きも。

<4361> 川口化 243 -49急落。第3四半期の累計営業利益は1.94億円(前年同期は0.26億円の赤字)で着地。なお、累計売上高は同10.9%増の51.12億円となっている。日本国内向け、海外向けとも有機ゴム薬品の販売が堅調。ただ、上期までは四半期ベースでの好調が見られていたものの、6月-8月は0.15億円と前年同期の0.20億円を下回る状況。足元で業績期待を背景に株価も上昇していただけに、増益ペースの鈍化で失望売りも。

<9983> ファーストリテ 35230 +1140大幅続伸。UBS証券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も37000円から40000円に引き上げている。中国での着実な展開に加え、東南アジアで成長加速が業績を牽引する見通しとしており、出遅れていたEC対応進展や在庫の適正化で国内での収益維持も可能とみている。海外事業を主軸とした収益成長やデジタル戦略の進展とともに、評価は回復していくと考えているようだ。

<2734> サーラ 874 -105大幅続落で下落率トップ。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は51.2億円で前年同期比69%増となり、通期予想の48億円を超過する状態。M&Aによる新規連結効果で売上、利益ともに拡大している。ただ、6-8月期で見ると営業損益は7.6億円の赤字、不需要期ではあるが前年同期比で赤字幅は拡大している。決算期待が足元の株価に反映されていたこともあって、利食い売りのきっかけにつながったようだ。

<8023> 大興電通 1408 +9売り先行も切り返す。東証が本日売買分から日々公表銘柄に指定している。ブループラネットワークス社への出資やEMP対策関連として注目を集め、株価も上昇していたこともあり、信用取引に関する規制措置への警戒感が広がったようだ。なお、一部メディアで取り上げられたことで話題となったサイバーセキュリティ製品「AppGuard」の販売を本日より開始と後場に発表し、急速に切り返す展開となった。

<3385> 薬王堂 3180 +289大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、累計営業利益は19億円で前年同期比11%増益、第1四半期の同3%増益から増益率が拡大して、従来予想の18億円を上回る着地になっている。主要セグメントが総じて順調に推移。また、9月の月次動向も発表、既存店売上高は前年同月比4.9%増となり、引き続き今2月期に入ってからのプラス基調が継続する格好になっていることも支援に。

<3659> ネクソン 3060 +133大幅反発。クレディ・スイス証券では投資判断「ニュートラル」継続ながら、業績予想を上方修正するとともに、目標株価を2300円から2800円に引き上げている。韓国で9月に開始した新規タイトルの好スタートなど、韓国モバイルゲームが好調に推移していると考え、第3四半期はガイダンスの上限を上回る可能性が高いと想定。また、新たな業績ドライバーとして、中国「アラド戦記モバイル」の開始にも注目と。《DM》

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