東急グループ、「暮らしのIoT」強化 Google Homeとの連携を開始

2017年10月6日 07:25

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スマートコントローラーとGoogle Home(画像:東急発表資料より)

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 東京急行電鉄(東急)、イッツ・コミュニケーションズ(イッツコム)、Connected Designの3社は5日、イッツコムが提供している住宅向けIoTサービス「インテリジェントホーム」の新機能提供及び全国展開について発表した。

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 イッツコムは、東急の子会社であり、東急沿線でケーブルテレビ事業及びインターネットプロバイダ事業を展開している。Connected Design社は、東急、イッツコムが出資するIoTに関する企画開発を手掛ける企業だ。

 インテリジェントホームは、スマートフォンにダウンロードした専用アプリもしくはLINEから、インターネット経由で家庭内に設置したカメラや家電コントローラなどを確認・操作することができるサービス。IPカメラを設置して外出先から子供やペットの様子を見守ることや、電子鍵によるドアの施錠確認、家電コントローラによるエアコンや照明の遠隔操作などを行うことができる。

 今回、Googleから発売されるGoogle Homeと連携することで、従来のスマートフォンからの操作だけでなく、音声による操作も可能となる。

 Google Homeとの連携開始にあわせて、6日からインテリジェントホームの新デバイスセット「スマートコントローラー」の提供が開始される。従来から提供されている家電コントローラと、音声で日々のタスクの確認やさまざまな家電の操作ができるGoogle Home「スマートスピーカー」のセット。レンタル料金は月額700円となる。なお、提供エリアはイッツコムの事業エリアに限られる。

 また、インテリジェントホームの全国に向けた販路拡大の取り組みとして、楽天ブックス及びビックカメラにおいて「インテリジェントホーム スターターキット」の販売を開始する。

 インテリジェントホームのホームゲートウェイと家電コントローラをセットで提供し、自宅に取り付けることで、スマートホーム化を図ることができる。センサーやカメラなどのデバイスを単品で買いそろえることによって、各自で必要な機能を拡張可能。別途、機器を購入することでGoogle Homeとの連携もできる。

 なお、楽天ブックスで購入した場合、インテリジェントホームの2年間ライセンスが付与されているが、ビックカメラで購入した場合は、別途、イッツコムとインテリジェントホームの契約が必要となる。楽天ブックスでの取り扱いは6日午前10時から開始。ビックカメラは、11月1日からとなる。

 このインテリジェントホームとGoogle Homeの利便性をアピールするため、6日から、東急百貨店東横店西館1階「IoTスマートライフステージ」において、サービスを体験できるコーナーを設ける。

 東急グループでは、上記の取り組みのほか、東急不動産ホールディングス及び東急リバブルにおいて、Google Homeの無償提供も開始する。イッツコムの事業エリア内が対象となる。(記事:松村美風・記事一覧を見る

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