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【業績でみる株価】澤田ホールディングスはモミ合い煮詰まり感
澤田ホールディングス<8699>(JQ)は、モンゴルのハーン銀行や日本のエイチ・エス証券などを傘下に置く持株会社である。株価は1000円近辺でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。上放れが期待される。
■モンゴルのハーン銀行などを傘下に置く持株会社
17年6月末時点で連結子会社6社、持分法適用関連会社3社を傘下に置く持株会社である。連結子会社はモンゴルのハーン銀行、日本のエイチ・エス証券、エイチ・エス債権回収、デジタルコンテンツ事業のiXIT、および17年6月連結子会社化したキルギスのキルギスコメルツ銀行である。持分法適用関連会社はロシアのソリッド銀行、日本の外為どっとコム、およびエイチ・エスライフ少額短期保険である。
■18年3月期1Qは大幅営業・経常増益
18年3月期第1四半期(4~6月)連結業績は営業収益が前年同期比1.1%減の123億82百万円、営業利益が3.7倍の15億60百万円、経常利益が3.5倍の15億40百万円、純利益が17.4%減の10億35百万円だった。前年同期に計上した関係会社株式売却益(12億08百万円)の反動で最終減益だが、銀行関連事業と証券関連事業が大幅増益となり、営業利益と経常利益は大幅増益だった。
銀行関連事業のハーン銀行は、資金運用収益(現地通貨ベース)が増加し、為替ヘッジを目的とするスワップ取引の評価損益が大幅に改善した。証券関連事業のエイチ・エス証券はトレード損益が増加した。債権管理回収関連事業のエイチ・エス債権回収は、前年同期の大型回収案件の反動で減益だった。デジタルコンテンツ事業のiXITは、経営体制刷新など抜本的改革の効果で黒字化した。またソリッド銀行と外為どっとコムは減益だったため、持分法投資損益は減少した。
なおグループの主たる事業である証券業は、市場環境の変動の影響を大きく受けることから、業績予想を合理的に行うことが困難であるため、連結業績予想は開示していない。四半期業績の迅速な開示を行う。また配当予想も未定としている。
■株価はモミ合い煮詰まり感
株価はやや上値が重く1000円近辺でモミ合う形だ。ただし下押す動きも見られず煮詰まり感を強めている。9月27日の終値は1000円、時価総額は約410億円である。
週足チャートで見ると26週移動平均線が下値を支える形だ。上放れの展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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