独総選挙はメルケル4選の見込みで独の対EU姿勢は変わらず、SMBC日興証券(花田浩菜)

2017年9月22日 12:45

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記事提供元:フィスコ


*12:45JST 独総選挙はメルケル4選の見込みで独の対EU姿勢は変わらず、SMBC日興証券(花田浩菜)
こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

日本国内では衆議院の解散・総選挙実施との報道が盛んになっていますが、ドイツでも選挙が行われるようです。9/22付けの「主要通貨デイリー」では、ドイツの連邦議会(下院)の総選挙について考察されていますのでご紹介します。

同レポートではまず、『今週末の24日にドイツで連邦議会(下院)の総選挙が実施される。今春にはメルケル首相率いる中道右派CDU/CSU(キリスト教民主・社会同盟)と中道左派SPD(社会民主党)の支持率が拮抗。一時は政権交代の可能性も浮上したが、その後SPDの支持率が低下し、メルケル首相4選が確実視されている』と伝えています。

続けて、『ただ、CDU/CSU単独での過半数議席獲得は困難とみられており、連立の枠組みが焦点となっている』としています。一方でCDU/CSUを中心とした連立政権であることには変わりがないとして、『メルケル首相続投が見込まれる中、ドイツの対EU姿勢が大きく変わる公算は小さい。今春の仏大統領選時に懸念された「反EU」気運が再燃する可能性は低く、むしろメルケル首相とマクロン仏大統領の協調の下でEU統合に向けた一段の取り組みが期待されている』と分析しています。

さらに、極右政党と紹介されるAfD(ドイツの為の選択肢)にも言及し、『AfDは今回初めて議席を獲得する公算が大きく、この点でメディアを賑わす可能性がある。しかし、ドイツ政治の方向性を左右するだけの存在感を示すには至らない見込みである』と考察しています。

最後に、『今週末の独総選挙は大きな政治イベントではあるが、波乱なく無難に通過するものと予想され、市場への影響は限定的であろう』とまとめています。

詳しくは9/22付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜《DM》

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