気になる米利上げの行方。雇用統計やGDPなどインフレを表す経済指標に注目!

2017年8月29日 18:41

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記事提供元:フィスコ


*18:41JST 気になる米利上げの行方。雇用統計やGDPなどインフレを表す経済指標に注目!
こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。

先週は薄商いの中ジャクソンホール会合が注目されていました。しかし『イエレンFRB議長は、金融政策に関する言及をせず、一方、ドラギECB総裁もユーロ高に懸念を示すことはありませんでした』ということで市場の材料とはならなかったようです。また21日から米韓合同軍事演習が始まったことで北朝鮮リスクが再び意識されましたが、トランプ米大統領やティラーソン米国務長官の発言などから緊張感は薄れてきていました。

では今週の注目ポイントはどこなのでしょうか?「ウィークリーレポート」では9月1日の米雇用統計の発表に注目しており、『前回の雇用統計は予想を大幅に上回り、労働市場は良好な状況であることが改めて確認されました。しかし、雇用者数、失業率といった主要な雇用関連指標では低インフレが一時的かどうかを判断する材料とはならないとの見方が強く、単位労働コストや平均時給の上昇が確認できるかどうかが低インフレ改善の兆候と判断されるとして注目されています』としています。

また米利上げの行方をめぐってインフレ関係の経済指標には特に注目です。レポートでは『GDP(改定値)をはじめとして個人所得や個人支出、の発表があり、インフレ動向を確認することによって、年内の利上げの可能性が残るか消えるかの決定的な材料になる可能性もあるので注意が必要です』と伝えています。

米雇用統計やGDP以外にも今週も主な経済指標・イベントが予定されていますのでお伝えします。

29日
日:7月 失業率
仏:2Q GDP
米:6月 S&P/ケース・シラー[総合20]、8月 消費者信頼感指数

30日
英:7月 マネーサプライM4
独:8月 消費者物価指数
欧州:8月 消費者信頼感
米:8月 ADP雇用統計、2Q GDP

31日
中国:8月 製造業PMI
仏:7月 生産者物価指数
独:8月 失業率
欧州:7月 失業率、8月 消費者物価指数
米:7月 PCEコア・デフレーター、7月 個人所得、8/26 新規失業保険申請件数、8月 シカゴ購買部協会景気指数、7月 中古住宅販売成約

9月1日
中国:8月 財新メディア製造業PMI
仏:8月 製造業PMI
独:8月 製造業PMI、
欧州:8月 製造業PMI
英:8月 製造業PMI
米:8月 失業率、8月 非農業部門雇用者数、8月 製造業PMI、8月 ISM製造業景況指数、8月 ミシガン大学消費者信頼感指数

しっかりと押さえてまいりましょう!

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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