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【編集長の視点】ユーザーローカルは連続最高業績を手掛かりに直近IPO株買が再燃し最安値から底上げ余地
ユーザーローカル<3984>(東マ)は、3連休前の10日に700円安の7550円と反落して引けた。同社は、今年3月30日に新規株式公開(IPO)されており、IPO後の初本決算となる前2017年6月期業績を前週の8月9日に発表、今2018年6月期業績が、連続の過去最高更新と予想されたものの、市場コンセンサスを下回るとして持ち高調整の売りが出た。ただ10日の前場取引時間中につけた上場来安値7260円からは300円幅引き戻して引けており、突っ込み場面では連続過去最高予想業績を手掛かりに直近IPO株買いが交錯した。IPO市場そのものも、8月9日から8月30日まで中断期間となり、この間、成長可能性の高いIPO株への選別物色が進み、同社もこの一環として浮上する可能性があることも、期待材料となっている。
■新サービスの「チャットボット」などを開発・強化して新規取引先を開拓
同社の今2018年6月期業績は、売り上げ10億6400万円(前期比10.1%増)、営業利益4億800万円(同6.0%増)、経常利益4億600万円(同8.1%増)、純利益2億6500万円(前期比1.7%増)と予想されている。ビッグデータを分析するデータクラウド事業で、Webマーケティング支援ツール「User Insight」、ソーシャルメディア分析ツール「Social Insight」、メディア解析ツール「Media Insight」の機能を強化し、前期に開発・提供した人工知能(AI)を活用する自動応答システムの「サポートチャットボット」に続き、今期は、ディープラーニングを活用するAIサービス、画像認識サービスなどの新製品を開発、提供し、営業面では、前期に続き人員増強・人材教育を推進、営業管理体制を強化し新規取引先を開拓することなどが寄与する。
今期予想利益は、市場コンセンサスを下回ったものの、この未達額は、わずか1200万円~500万円にとどまり、しかも未達は、基幹システムをさらに拡張・強化して新製品開発や新規市場を開拓する先行投資を積極化するためであり、この新製品・新規市場の動向次第では逆に業績上ぶれの可能性も出てくる。
■3週間のIPO中断期間中にビッグデータ・AI関連株人気を再燃させまず戻り高値目指す
株価は、今年3月30日に2940円を公開価格にIPOされ1万2500円で初値をつけ、上場来高値1万4090円まで買い進まれ、公開価格比4.79倍となる高人気となった。最高値後は、7470円安値まで調整したが、前期第3四半期(2016年7月~2017年3月期、3Q)の好決算に評価して1万510円の戻り高値までリバウンドし、米国市場のハイテク株安、東証マザーズ市場のツレ安が波及して再調整し、足元では上場来安値に突っ込んだ。IPOが約3週間中断されるなか、IPO市場の人気テーマとなっているビッグデータ、AI関連の両好材料を兼ね備えているだけに、最高業績の連続更新予想を見直して、まず今年5月の戻り高値1万510円に向け底上げを加速させよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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