緊急避妊薬の市販薬化見送り、産科婦人科学会が反対

2017年8月2日 20:49

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 性行為後に服用することで避妊できる「緊急避妊薬(アフターピル)」の市販薬化が厚生労働省の評価検討会議で見送られたという。産科婦人科学会の反対によるものだという話も出ているようだ(Togetterまとめ)。

 今回議論された緊急避妊薬は「ノルレボ錠」というもので、国内では2011年2月に承認されている。市販薬ではないため購入には医師の処方が必要となっているが、欧米などでは薬局で処方無しに購入できる一般医薬品として販売されているとのこと。すでに実績もあり、安全性や効果も高いとのことだが、産婦人科医会は「専門的な見地から適切な処方、適切な指導を行わない場合、異所性妊娠の見落としや望まない妊娠を増加させる」「安易に緊急避妊に頼る傾向は避けるべきで、むしろ緊急避妊薬の使用をきっかけに確実な避妊につなげる指導が大切」などとして一般医薬品化に反対しているという。

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