電子タバコは禁煙を助けるという調査結果

taraiok曰く、　電子タバコは禁煙に効果があるとの研究結果が発表された（The Verge、BMJ掲載論文、Slashdot）。この研究では16万人以上の過去15年にわたるデータを分析、その結果、電子タバコの利用者は非利用者よりも禁煙の努力をしていることがわかったという。

　データによると、電子タバコ使用者の65％が喫煙をやめようとしていたのに対して、禁煙しようとする喫煙者は40％だったという。また、電子タバコユーザーの約8％が3か月間以上の禁煙に成功しているのに対し、喫煙者の禁煙の成功率は約5％だった。また、2011年から2015年までに禁煙できた人は全体の1.1％、約35万人に相当するとしている。

　ただ、データには使用された電子タバコの種類などの詳細な情報が含まれていない点も指摘されている。このため、電子タバコの効果を単純に信用することは問題があるようだ。また、禁煙者増加の要因としては全国的な広告キャンペーンやタバコ税のようなものも影響している可能性があるという。

　スラドのコメントを読む | 医療

　関連ストーリー：
米食品医薬品局、ニコチン依存症が起こらないレベルまで紙巻きタバコのニコチン含有量を減らす計画 2017年07月30日
米国で電子タバコが口の中で爆発する事件が発生 2017年01月26日
実質的にすべての電子タバコの蒸気が有害な化学物質を含むとの研究結果 2016年07月30日