東芝、みずほ、パナソニックなど/本日の注目個別銘柄

2017年8月1日 16:16

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記事提供元:フィスコ


<8411> みずほ 195.3 -1.1売り優勢。前日に第1四半期の決算を発表。実質業務純益が前年同期比64.5%減の574億円、純利益が10.8%減の1183億円で着地している。純利益の通期計画進捗率は21.5%にとどまっており、25%を上回っている三井住友<8316>などとの比較では低水準となっている。トップライン収益の大幅な下振れがマイナス視される格好に。手数料収入の伸び悩みや市場収益の大幅な減少が背景となっている。

<6981> 村田製 17000 -180売り優勢。前日に発表した第1四半期決算では、営業利益は409億円で前年同期比16%減益、市場予想を50億円程度下回っている。未実現利益の影響が50億円ほどマイナス要因となったことで、実質的には市場想定通りの推移と捉えられるがネガティブな反応が先行。MLCCの受注残高などは高水準ともなっている。なお、本日はアップルの決算発表なども控えており、方向感は定めにくい状況でもあったようだ。

<6752> パナソニック 1487.5 -33.5反落。前日に第1四半期決算を発表したが、インパクトは乏しく中立要因との見方が多くなっている。営業利益は839億円で前年同期比16.9%増益、825億円レベルの市場予想とほぼ同水準。AISセグメントなどが想定以上に好調であったが、原材料費上昇の影響を受けたもよう。なお、焦点となっているテスラ向け二次電池だが、会社側では順調に進捗しているとコメントしているもよう。

<3092> スタートトゥ 3395 +280大幅反発。前日に発表した第1四半期決算がポジティブなインパクトにつながった。営業利益は80億円で前年同期比59%増益、主力の受託ビジネスの商品取扱高は前年比成長率が一段と拡大する状況になっている。新規導入ブランドやブランドクーポンなどの効果が背景とみられる。通期予想の市場コンセンサスは会社計画並みで前期比2割強の増益であるため、第1四半期の高い増益率はコンセンサスの切り上がりにつながっている。

<7012> 川崎重 337 -15急落。昨日発表している第1四半期決算が弱材料視された。営業利益は49億円で前年同期比69.2%減と大幅減益、市場予想比で半減の水準となっている。民間航空機の収益性低下やLNG船のコスト増要因が大きく響いたもよう。ただ、民間航空機の減益要因は期初計画の範囲内で、全体の水準も計画通りと会社側では指摘しているようだ。なお、第1四半期受注高は前年同期比5%増と順調推移。

<4112> 保土谷化 5450 +700ストップ高比例配分。前日に発表した第1四半期決算がポジティブサプライズにつながった。営業利益は前年同期比6.9倍の13億円超に急拡大、通期計画の13億円、前期比39%減益を超過する形になっている。機能性色素セグメントの収益が急速に改善したことが背景。同セグメントは有機EL材料などが主力分野であるとみられ、有機EL市場拡大に伴うメリット期待が再燃する状況にもなっているようだ。

<6502> 東芝 265 +19大幅続伸。本日から東証2部指定替えとなっており、東証2部では売買代位金トップとなった。前日の大引けで日経平均型連動ファンドからの売り需要が発生したとみられ、これまで大きな需給懸念にもつながっていたことから、短期的な需給改善期待が高まる形にもなっているもよう。また、一段と個人投資家中心の相場展開になるとみられることで、短期資金にとっては手掛けやすさも強まる方向か。

<6300> アピクヤマダ 586 +64一時ストップ高。不適切な会計処理の影響で遅れていた17年3月期の決算を前日に発表。発表された決算数値は従来想定を大きく上回るものとなっているほか、今期の業績見通しも想定以上であり、実態面での好調を買い材料視する動きが先行へ。17年3月期経常損益は3.9億円の黒字に転換、従来予想2.5億円の黒字を上回る着地となる。また、18年3月期は前期比2.3倍の9.2億円に急拡大する予想となっている。

<7274> ショーワ 1182 +115大幅反発。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益は73億円で前年同期比2.2倍となり、通期予想は従来の190億円から210億円に上方修正している。上方修正後の会社計画に対しても35%の進捗率となっており、一段の業績上振れ期待なども織り込む格好に。アジアの需要回復に伴う二輪事業の拡大、ホンダ「Civic」、「CR-V」向けの新車効果によるステアリング事業の伸長などが好業績の背景。《DM》

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