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米国行きの航空便、セキュリティ対策を強化しパソコンの持ち込み全面解禁
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米運輸安全局(TSA)は7月17日、米国に向かう航空便でノートパソコンなどの機内持ち込みを禁じていた措置の解除を発表した。この措置はこれまでUAE(アラブ首長国連邦)、カタール、エジプトなどで順次解禁されてきたが、今回最後に規制が残っていたサウジアラビアでも解禁されることで、すべての国で解除された。代わりに、新たなテロ対策とセキュリティ対策を行う。
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この規制は3月から主に中東の航空会社を対象に行われていたもので、テロ組織が機内に爆発物を持ち込むことを防ぐための措置だ。対象となる機械は「携帯電話より大きな電子機器」で、ラップトップPC(ノートパソコン)だけでなく、デジタルカメラ、タブレット、ゲーム機なども含まれていた。これらの機械は、テロリストが爆発物を埋め込んで偽装することがあったためだ。この規制は欧州の航空会社への拡大も言及されていたが、実施はされていなかった。
電子機器の持ち込みを解禁した代わりに、電子機器の搭乗前検査を強化するなど、新たなセキュリティ対策が実施される。具体的には、電子機器には爆発物の検出が可能な新しいスクリーニング装置を使用するなど以前よりセキュリティ対策を強化する。また電子機器以外の手荷物や旅客に対するスクリーニングも強化され、新しいセキュリティ対策も行われる。
この新しいセキュリティ対策に対応した航空会社から、正式に制限の撤廃が行われる。現行規定からの移行期間は120日程度となる。この措置は日本を含む105カ国から米国への直行便を対象に行われる。米国に到着する商業航空便は1日2,000便にもおよび、およそ32万5,000人の旅客に影響する。現在、欧州を始め各国の航空会社は強化したセキュリティ対策に対応する準備を進めている。米運輸安全管理局(USTR)は各航空会社がこの対策を行わければ、新たに電子機器に制限をかける可能性があると発表している。
この規制はビジネスで米国を訪れる利用客からは「電子機器を預け入れ荷物にすると高確率で破損するか紛失する」などと不満の声が大きかった。(記事:成瀬京子・記事一覧を見る)
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