パイロット、消せるボールペン「フリクション」10周年記念の限定版発売

2017年6月21日 18:17

印刷

フリクションボールノック 10周年記念バージョン(写真:パイロット社発表資料より)

フリクションボールノック 10周年記念バージョン(写真:パイロット社発表資料より)[写真拡大]

 パイロットは、今年で国内発売10周年を迎える「フリクション」シリーズの新製品として『フリクションボールノック 10周年記念バージョン』を7月1日より数量限定で販売する。

【こちらも】キャップを閉め忘れても大丈夫な油性ペンが登場

 フリクションシリーズは摩擦熱で筆跡を消すことができ、消せなくて当然とされていた従来のボールペンに革命を起こした商品。パイロットが独自に開発した「フリクションインキ」を使用している。常温時は発色剤と発色させる成分が結合することで、インキとして機能する。しかし摩擦熱を加え65度前後になると、変色温度調整剤が結合している発色剤と発色させる成分を解離させるためインキの色が消えるという仕組みだ。

 30年以上の開発期間を経て、2006年にヨーロッパで先行販売され、2007年に日本での販売を開始した。摩擦熱によって筆跡を消すため、消しカスが出ないという特徴がある。2006年から2017年4月の期間で、世界100カ国以上で累計20億本を販売している。ボールペン以外にも商品を拡大し、マーカーやスタンプ、色鉛筆まで多岐に渡る。

 今回発売される記念バージョンは、4つのテーマを元に、個性的な限定デザインを8柄揃えた。アニバーサリーモデルでは、英語でフリクションの特長を軸全体にデザインし、「FRIXION BALL」の文字をシリーズのテーマカラーであるライトグリーンで記載した。そのほかカモフラージュ、ゴールドドット、ジオメトリックなどの柄を展開する。ロゴには10周年記念を表す限定ロゴを採用した。一般筆記に適した0.5mmに黒インキを採用し、記念キャンペーンの一環として替え芯1本をセットにして販売する。価格は230円(税抜)、全国の文具店や百貨店、および量販店などで購入できる。

 パイロットは、国内でも筆記具メーカーとしてブランド力を持つが、欧州や米州などの市場にも早くから進出しており、「PILOT」ブランドとして認知されている。今後は新興国市場においても販売を拡大し、ブランドの強化を図る。(記事:高橋珠実・記事一覧を見る

関連記事