【株式評論家の視点】富士ソフトサービスビューロはBPOサービスが順調な伸び、連続最高益予想で割安感

2017年6月20日 08:55

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 富士ソフトサービスビューロ<6188>(JQS)は、昨年3月15日に東京証券取引所JASDAQ市場(スタンダード)に上場。同社は、官公庁や金融業界向けのデータエントリー(電算入力)の専門会社として1984年にサービスを開始した後、顧客の業務効率化、合理化のニーズに的確に応えるよう、積極的に事業領域の拡大を図り、現在ではコールセンター・BPO・ITをフルパッケージで提供する「トータル・アウトソーシング企業」として、サービスの付加価値向上に取り組んでいる。

 同社では、4月1日に、ヒューマン・リソースを管理する組織として「HR管理部」を新設。 多様化する働き方改革、働きやすい職場作りを推進することで、社員が最大限活躍できる施策に取り組むとともに、 人材ビジネスを展開する上で直面する人材獲得競争の激化、優秀な人材の確保など人的資源に関わるリスクにも対応している。また、大型案件で培ってきたノウハウを活かし、「価格」だけではなく「専門性」「品質」に重点を置いた「特化型コールセンターを中心としたBPOサービス」を推進し、競合先との差別化を図っている。

 今18年3月期第2四半期業績予想は、売上高43億3800万円(前年同期比17.0%増)、営業利益4000万円(同30.7%増)、経常利益4000万円(同30.1%増)、純利益2900万円(同42.1%増)を見込む。

 今18年3月期業績予想は、売上高94億円(前期比10.0%増)、営業利益2億9000万円(同7.3%増)、経常利益2億9000万円(同2.0%増)、純利益2億1000万円(同0.2%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当予想は、期末一括20円継続を予定している。

 株価は、昨年6月24日につけた上場来の安値567円を底に本年6月5日高値1020円と上昇。高値圏でモミ合っていたが、同19日に1050円と買われ年初来の高値を更新している。モミのコールセンター、BPO業界においては、人口減少に伴う慢性的な人材不足とネット社会のさらなる進展により、企業における業務改革や効率化、コスト競争力強化のためのBPOサービスを利用する企業の増加が続くと見込まれており、今後も順調な伸びが期待される。連続最高益更新見通しで、今期予想PER11倍台と割安感がある。13週移動平均線がサポートする形で上昇基調を強めており、昨年3月15日につけた上場来の高値1170円奪回から一段高へ向う公算大。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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