WindowsストアでLinuxが提供されてもWindows 10 Sでは使用不可

2017年5月24日 19:09

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記事提供元:スラド

headless曰く、  Windowsストアから入手したアプリのみが動作するというWindows 10 Sだが、Windowsストアで提供されているUWPアプリのすべてを使用できるわけではないようだ(Windows Command Line Tools For Developers)。

 MicrosoftはBuild 2017で3つのLinuxディストリビューション(Ubuntu/Fedora/SUSE)がWindowsストアで入手可能になることを発表している。これらのLinuxディストリビューションはUWPアプリとして提供されるが、実行時にはUWPサンドボックスの外で動作するなど、通常のUWPアプリとは異なる動作をするのだという。

 Windows 10 Sではローカルマシンのシステムやレジストリ、ファイルシステムなどに直接アクセス/変更するアプリの使用が禁じられるため、コマンドプロンプト(CMD)やWindows PowerShell、Bash/Windows Subsystem for Linuxなどが動作しない。Windowsストアで提供されるLinuxディストリビューションについても、これらのコマンドシェルと同様の扱いとなり、Windows 10 Sでは使用できないとのこと。

 Windows 10 Sは技術系でないユーザーを主な対象にしており、技術系のユーザーが必要とする機能をあえて無効化しているのだという。そのため、開発者やシステム管理者、ITプロフェッショナルなどの使用には向いておらず、Surface LaptopのようなWindows 10 Sモデルのみが用意されているマシンを使用したい場合はWindows 10 Proに切り替えることが推奨されている。

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