大相撲5月場所、中日終わり白鵬と日馬富士が全勝!高安1差で追う

2017年5月22日 07:55

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■中日終了

 21日、大相撲5月場所の中日8日目が行われ、4横綱は、白鵬、日馬富士が全勝をキープした。稀勢の里は初日、4日目と負けているが何とか中日を2敗でこらえた。鶴竜は初日、2日目と破れ、3日目にようやく勝利したものの4日目には初日に稀勢の里を破った嘉風に敗れその後休場している。

【7日目は】横綱、大関、関脇陣 貫禄を見せつけた大相撲5月場所7日目

 大関陣は序盤2敗し膝の状況が不安視された照ノ富士が3日目からは好調を維持し、6連勝。カド番で迎えた豪栄道は5勝3敗と最低限の働きができている。関脇陣は好調で大関を狙う高安が7勝1敗とし、勝ち星1差で白鵬、日馬富士を追っている。玉鷲も徐々に相撲内容をよくし、6勝2敗で中日を終えた。

 見どころが多い今場所であるがファンの注目はやはり稀勢の里と高安。館内の歓声の大きさからもそれが分かる。後半戦どのように白鵬、日馬富士を追うのかが見ものだ。

■稀勢の里の状態は

 稀勢の里の相撲内容は徐々にだがよくなってきている。中日の碧山相手には終始危なげない相撲を取り寄り切りで下した。しかし好調時と違い何度も勝てる場面で粘られ、なかなか勝ちきれない場面が目立った。本来のキレが戻ってくると後半戦の優勝争いにも再度顔を出すことができるかもしれない。

 しかし今場所の白鵬と日馬富士の状態が良すぎるだけに3連覇はかなり絶望的と言ってもいいかもしれない。それに加えまだ2横綱、2大関との対戦が控えている。逆を言えば2横綱に対して勝てば勝ち星を詰めることができるという見方もできるが、状態がもっと良くなって来なければ望みは薄い。それでも他の力士と比べて今一番勢いに乗っていると言っても過言ではない高安と対戦しなくてもいいのはアドバンテージだ。

 仮に稀勢の里が白鵬、日馬富士の両横綱を破り、さらに2人の直接対決でどちらか勝った方を高安が勝てば理論上では星は並ぶ。もちろんここまでうまくいかないのが大相撲であるが、望みは0ではない。

■混とんとする優勝争い

 白鵬、日馬富士は少なからず先場所の稀勢の里の活躍に奮起しているのは明らかだ。「横綱たるもの負けてはいけない」というオーラがにじみ出ている。さらに照ノ富士も状態を持ち直し、モンゴル勢の強さが際立っている。

 高安は大関昇進という目標があるわけだが、だからと言って今場所の優勝はどうでもいいという訳ではない。稀勢の里と共にで何とか食らいついて千秋楽まで激しい優勝争いをしてもらいたいというのがファンの願いだろう。

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