宮城県色麻町の地域WiMAX事業頓挫か

2017年5月6日 21:51

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 宮城県色麻町は、老朽化した有線放送電話システムの代替として2011年に地域WiMAXを採用し、2013年に開通したが、全世帯(約2,000世帯)をカバーできないという事で問題になっている(河北新報の記事[1][2]NHKニュースの記事)。

受託した仙台市内の設計業者によれば、この業者が当初受託したのは避難所となる施設約50か所に配信する事業で、全世帯への一斉放送事業は施工業者が設置した交換機が原因で実現できなかったという。

問題を受けて中継器を増やすなどの対策も行われているが、検証委員会は現状の設備でカバーできるのは300世帯程度と判断し、全世帯への一斉放送は実現できないと結論付けている。町は新しいシステム導入を考えており、国の補助金など事業に投じられた約3億7000万円は無駄になる可能性が高い。

広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)を市町村レベルで整備しようという地域BWA構想では、2.5GHz帯、帯域幅10MHzでWiMAXを採用する地域WiMAXが2008年から推進されてきた。地域BWAは20MHz幅や新しい2方式による高度化システムにも2014年から対応している(地域WiMAX推進協議会)。

なお、事業にかかわった業者のうち1社は大日通信工業(兵庫県)のようだ。

 元記事には「(仙台市内の)設計業者」と「施工業者」が登場する。大日通信工業には仙台営業所もあるが、この設計業者ではないと思われる。検証委員会では設計業者の無線に関する知識不足を指摘するが、設計業者では交換機を設置した施工業者のチェック不足を指摘している。

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