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【高校野球】18年夏の甲子園は史上最多の56校 新たに福岡から2校
福岡県博多市[写真拡大]
毎年夏に行われる全国高校野球選手権大会の運営会議が19日、大阪市内で開かれた。委員会では18年夏に行われる第100回記念大会の出場校数が話し合われ、新たに福岡県から2校出場することが明らかになった。
正式には26日に行われる理事会の承認をもって決定となるが、来年夏の選手権は史上最多の56校出場が確定した。九州・沖縄地区で代表校が増加となるのは、福岡県が初めてとなる。
■これまでの選手権記念大会では
58年に行われた第40回選手権記念大会では、大会史上初となる全国各都道府県から1校ずつの代表に加え、戦後初となる当時米国の統治下にあった沖縄が加わり47校で行われた。63年に行われた第45回記念大会では沖縄を加えた48校(北海道は2校)が出場した。
その後は68年の第50回記念大会と73年の第55回記念大会では、第45回と同じく48校で開催された。78年の第60回記念大会では史上初めて北海道と東京から2校が出場、全国から49校が参加して開催され、翌79年の第61回大会以降は現在の49校制が定着した。
記念大会で参加校数が増加したのは、98年の第80回選手権大会。従来は北海道、東京のみ2校参加となるが、これに加えて予選参加校が150校以上となる埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫の各府県を2地区に分けて合計55代表校で開催された。
この形式は10年後の08年第90回記念大会でも踏襲され、90回大会も55代表校で開催された。
■福岡県が増枠となった背景
出場校増加の理由として、日本高野連の竹中事務局長は「高校生の団体競技の大会として初めて3桁を数えることとなった。これは記念大会中の記念大会ということで、それにふさわしくより多くの選手・学校に甲子園の土を踏むチャンスを」と語った。
また、今回福岡県が選ばれたことには別の理由もある。これまで記念大会で増枠していた埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫は予選参加校数が150校以上。135校の福岡県は増枠されなかった。
一方で、福岡大会ではまず南部と北部に分かれて4回戦までを戦い、勝ち上がった16校が5回戦以降を戦って優勝校を決めてきた。この方式では最大8勝しなければ、甲子園に出場できない。
5回以上勝たないと出場できない都道府県で増枠がなかったのは福岡県だけだったこともあり、今回の増枠が決定した。地区の分け方については、今後福岡県高野連で協議して決定される。
今年の選抜高校野球では、東海大福岡と福岡大大濠がともに準々決勝に進出したほどハイレベルな闘いが繰り広げられている。この他にも、東福岡や福岡工大城東、九州国際大付などの強豪も加わる。(記事:夏目玲奈・記事一覧を見る)
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